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磯会長のかわら版日記(2024年3月)

 年度末、節目の季節が訪れ、私も自宅の生徒さんも卒業式のピアノ伴奏やBGMの練習に励む日々。先生や生徒が伝えたい言葉や感謝、励ましのメッセージを込めて選曲しリクエストしてくれた曲を場に相応しくアレンジをして弾くのですが、私にとっても思い溢れ、練習していてうっかり涙がでてしまいます。節目に音楽で寄り添うことができることに感謝と喜びを感じているところです。

 3月はアトリオン養成講座でも、一年の成果を披露する発表会があり、会員のみなさまの中にも出演者がいらっしゃいます。私も急遽、曲目変更して演奏することになりそうです。
パイプを通って音と共に空に思いが登っていったように感じた演奏を聴いて涙した日からパイプオルガンの虜になった私ですが、そんな思いもあってコラールを弾きたい気持ちが強くなっています。気持ちが穏やかになるオルガンの音色を目指して、また、パイプに気持ち良く響いてもらえますように、思いが届きますようにと演奏したいと思います。

磯会長のかわら版日記(2024年2月)

 年明けに地震、落ち着かない不安な気持ちで始まった1月、インフルエンザとコロナも同時に流行してなかなか、不安定な日を過ごしました。私自身も体調維持に気をつけなければな検査結果に負けず気合いを入れ直しの今です。この冬は雪が少なく、降っても消えている、雪よせをする回数が少ないことに助かっています。不気味な気もしますが。。。

 主催コンサートの実行委員会におきましても、皆様にさまざまなアイディアをだしていただき、5月が楽しみです。3月に香取先生のレッスンもありますので、コンサート出演にかかわらず、ご希望ありましたら、どうぞ磯までお声がけくださると嬉しく思います。

 私はといいますと、まずは、3月のアトリオン養成講座の発表会にむけて、猛練習してもしてもの箇所に苦戦しつつ、オルガンを弾くことができることの有り難さを感じて、課題をひとつずつクリアしていこうと自分を落ち着かせています。いつも、温かい言葉をかけて下さる会員の皆様に感謝しております。こうして支えていただいてもうすぐ4年になるのかと感慨深い思いです。

磯会長のかわら版日記(2024年1月)

 明けましておめでとうございます。2024年、辰年は甲辰の年とのことで育てたり学んできたりしたことが実るとのこと。「秋田オルガンかわら版の会」におきましても、そのような成長や実りのある年となりますよう皆様のご健勝とともにお祈り申し上げます。

 今年は5月に当会主催のパイプオルガンコンサートが開催されます。香取先生の演奏を久しぶりにアトリオンホールで拝聴できますことを楽しみにしております。

 昨年末、私は雪が靴底についたまま玄関にて急いで家を出発しようとしたところ派手に滑って尻もちをついてしまいました。あまりの出来事に動揺して痛みに気がついておりませんでしたが、後から左足親指が腫れて動かなくなっていることに気が付きました。折れてしまったのかなと心配しましたが骨に異常はなく打撲ながらしばらくは安静にとのこと。真っ先に頭に浮かんだことがパイプオルガンの足練習ができないのではということ。打撲から一週間でだいぶ腫れはなくなり、この調子なら新年から練習可能と意気込んでおります。「年の瀬に滑るのは新しい年に滑り込む」ということで縁起が良いとアドヴァイスを下さった方がおり、気持ちも上向きに新年を迎えようと思います。

磯会長のかわら版日記(2023年12月)

 クリスマスキャロルが聞こえてくるようになり、いよいよ冬がやってきたと同時に、今年ももう残すところあと少し、この一年があっという間でした。

 11月は香取先生をお迎えしての公開講座や主催コンサートへむけて演奏者の個人レッスンが行われ、来年5月へ向けて期待のもてる前進の月になったと思います。演奏者の皆様の意気込みが感じられ、バラエティに富んだ選曲により、アトリオンのパイプオルガンの魅力を存分に味わえるプログラムになったと感じました。と同時に香取先生の奏でるパイプオルガンの澄んだ美しい音色に近づきたいと思いました。

 大川西根小学校で行われた、香取先生のオルガンと山崎圭子さんのピアノによる「ピアノとオルガンでたどる鍵盤音楽の歴史」のコンサートを拝聴しました。鍵盤音楽の歴史を旅した気持ちもなり、お二人のお話と演奏に釘付けでした。お客様もたくさんで、音楽室のドアを開けはらい玄関のほうまでという多くの方で楽しませていただいたコンサートでした。昨年はブラームスの演奏に涙したのですが、今年はリストのコンソレーションに涙しました。ピアノとオルガンがそれぞれに引き立ってあっているような、呼応しているような一時でした。

 この秋冬はたくさんのコンサートが開催され、どのコンサートへでかけようかと選ばなければいけないほどになったと感じたシーズンでもありました。12月は小松真由美先生のリサイタルがアトリオンホールにてありますし、椎名先生の公開講座もあります。とても楽しみです。

磯会長のかわら版日記(2023年11月)

 今年は熊出没の話題で毎日の会話に熊が登場するようになり、我が家の近くでも目撃情報があり市の広報車が注意を呼びかけて回っていたり、様々に注意喚起の情報が流れています。実りの秋を迎えた里に下りてこなければいけないほど山に食べるものがないのでしょう。保育園や学校の敷地に熊が現れたり、自宅の敷地に現れたと聞くと、子どもたちの登下校も心配になりますし、自宅の教室に一人歩いて通うことも心配になり、送迎することも多くなりました。

 11月5日(日)は秋田オルガンかわら版の会主催の香取先生の公開講座があります。今から楽しみにしております。ぜひぜひ、お誘い合わせて聴講にいらして下さいますようお願いいたします。

 10月のアトリオンでの田代さん、柏屋さん、佐々木尚子さんのパイプオルガンコーンサーは「余裕のある演奏で素晴らしかった」と伺いました。残念ながら、私はその日、自分も他のコンサートでピアノ伴奏をする日と重なってしまい、拝聴できずに残念でしたが、プログラムだけでもといただくことができ、お心遣いに感謝しております。

 

 世界情勢にまた更に不安を抱く日々、なぜ争いが起きるのか、自問自答する日々です。

磯会長のかわら版日記(2023年10月)

ようやく涼しくなり、過ごしやすくなりました。先日、急に思い立って平日のお休みに家族で乳頭温泉へ行き、のんびりと温泉につかってリフレッシュして参りました。紅葉の時期なら、景色も格別だろうと思いました。

この秋冬はパイプオルガンコンサートや公開講座がたくさんありますね。楽しみでワクワクしております。会員の皆様が出演されるコンサートも多数、ご活躍を嬉しく思います。私も自宅の教室の生徒が参加するコンサートや合唱団のコンサートのピアノ伴奏の猛練習をしている真っ只中です。ピアノを弾くのは日中、オルガン練習は夜と決めて、連日時間をやりくりして練習に励んでおります。今は音楽することに時間を使うことができることが何よりの喜びです。

11月5日には香取先生の公開講座が大川西根小学校であります。受講、聴講ともに大川西根小のパイプオルガンを弾く講座を予定しております。ぜひぜひ、ご参加下さいますようお待ちしております。

磯会長のかわら版日記(2023年9月)

残暑も厳しいこの夏の終わり、それでも夜に聞こえる虫の鳴き声と少しばかり涼しい風も感じるようにまりました。8月は危険な暑さでした。夏休みが明けても猛暑で、私の勤務校では臨時休校にしたり、行事の日程を変更したりと熱中症対策がなされました。理事長先生が畑仕事をしているお隣のおばあちゃんと「この暑さは60年生きていてはじめてだ」と話すとおばあちゃんは「80年生きててはじめてだあ」とおっしゃったとのこと。我が家の帰省先は北海道の苫小牧なのですが、夏も涼しくさらっとしており、部屋にクーラーがついていないのです。それが今年は湿度もあり、はじめて暑い夏と思いました。それでも大曲よりは涼しかった。大曲の自宅にもどると閉めきった家はサウナ状態でクーラーをつけても暑いままでいっきに体調を崩しました。

夏の終わりを感じる大曲の花火大会。今年はお天気に恵まれ、ほどよい風もあり、近年希に見る色鮮やかな美しい花火でした。体調不良にて自宅ベランダから眺めていましたが、虫の鳴き声と時々響く電車の音としずかに光る白い月と、そこに風にのって聞こえてくる「展覧会の絵」の音楽に合わせて上がった大会提供の花火が夜空いっぱいに花開いて涙してみていました。戦争が始まったとき「展覧会の絵」のことを真っ先に思い出した私、亡くなった友人の書いた絵をみて作曲したというこの曲が大好きで、ピアノでもオーケストラでもとても好きな曲。教室の発表会でもアトリオンのオルガンで弾きました。大曲の花火の今年のテーマが「平和」であの大会提供の花火はひまわりの花のイメージだったそうです。知らないで見たけれどもなるほどと感動する花火でした。

8月の初めに大川西根小学校にて夏休みオルガン体験がありました。香取先生のパイプオルガン演奏に合わせてコラールを歌ったり、対話型鑑賞をしたり、打楽器演奏をしたり、最後はオルガン演奏をしたりと、とても充実のないように参加者もたくさんのことを体験し喜んでいるようでした。さまざまに感じ取ったことを話してくれて、ますます、音楽を好きになってくれた様子でした。

磯会長のかわら版日記(2023年8月)

長雨により甚大な被害がでた秋田県。秋田市の中心部が広範囲に浸水し、五城目の被害も大きく、まだまだ普段の生活を取り戻せいていない方がたくさんいることと思います。心よりお見舞い申し上げます。たくさんに方が被害に合われ、私にできることの微力さを感じながらいます。

私の住んでいる大仙市は大雨がくると川の氾濫、浸水を毎度覚悟するところですが、今回の秋田の被害範囲の広さに言葉を失いました。7月中旬から下旬までは様々な大会やコンクールが混み合う時でもあり、そんな中、被害に遭った生徒が大会やコンクールに出場して結果を出す姿を見て涙がでました。みんな明るく精一杯頑張る姿に沈んでばかりはいられない、私も前進しようと思いました。

さて、主催コンサートの出演募集に申し込んでくださいました皆様、どうもありがとうございます。さっそく、お手つだいのお気持ちをよせてくださる皆様にも感謝しております。少しずつ前進しております。どうぞ今後もご協力をよろしくお願いいたします。

かわら版紙面にもありますように、あちこちで、パイプオルガンの講座やコンサート企画があり楽しみにしております。遠方に出向いて学んでいらした会員様がいらっしゃいましたら内容や感想をかわら版紙面に紹介させていただきたいと思いますので、ぜひ、お知らせ下さいますと有り難いです。

磯会長のかわら版日記(2023年7月)

薔薇が咲き誇り、初夏を満喫しております。私が好んで散歩の行く、秋田県農業科学館でもバラフェスタが開催されており今年も様々な薔薇を見ては写真撮りを楽しみました。なかなか良いタイミングで見れていなかった「チャイコフスキー」という白い薔薇が今回はとても美しくさいていました。他にも「賛美」「香貴」など淡いピンク色の薔薇や、「万葉」という黄色い薔薇に惹かれました。昨年とは選定によって姿が変わった薔薇もありました。

さて、いよいよ来年度の主催コンサートへ動き出し、今月は出演してくださる会員の方を募集しております。ご質問、ご相談も含めお気軽にご連絡下さりますよう、心よりお待ちしております。皆様と共に「秋田オルガンかわら版の会」のつながりを楽しみたいと思います。オルガン練習時間は私にとって至福の時で、初めてアトリオンホールでオルガンの響きを聞き憧れ、レッスンで初めて自分で演奏した響きに感じた感動の時からずっと変わりません。出会えて良かったパイプオルガンとそこで知り合えた皆様です。感謝するとともに、ご連絡をおまちしております。

磯会長のかわら版日記(2023年6月)

晴れの日と雨の日の温度差が激しく、なかなか身体が適応していないと感じます。まずは健康第一で良い睡眠を確保しようと思い、腸活をしてみております。新型コロナウイルスが5類となり、5月の連休明けから、どうなることかと様子見をしておりますが、5月なのにインフルエンザの流行と合わせて、どちらも、発熱と喉の痛みの症状で両方の検査をしたという話が聞こえてきます。その分、検査代が高かったとのこと。日々、テレビから流れてくニュースには気分が沈みそうで、もっぱら、朝のお弁当詰めを楽しみにして、現実逃避ぎみな生活をしております。

5月の総会には役員の他、積極的な参加を賜りまして、とても心強く思いました。来年5月開催の主催コンサートの実行委員会も第1回目を行い、様々なアイディアやご意見をいただきまして、久しぶりに当会主催のオルガンコンサート実現へ動き始めました。これから、演奏者やスタッフ、ご協力いただけるかたの募集がありますので、奮ってご参加いただけますようお願い申し上げます。

また、あちら、こちらで、オルガンの講座やコンサートが開催されるようになりました。現地に赴いて吸収してきた内容をかわら版紙面へと情報を共有できそうな会員の方がいらっしゃいましたら、ぜひ、御一報いただけますと嬉しく思います。

磯会長のかわら版日記(2023年5月)

桜の開花が早かったもののその後の寒さといったら、体調を崩しやすい季節の変わり目ですね。黄砂で曇っていた空がやっと晴れ、青空が気持ち良く、さわやかな風が吹き始め、いよいよ新年度の取り組みに身が入る気持ちを迎えています。5月7日(日)には総会もあります。この一年を準備期間として、来年度に当会主催のコンサートを開催したく、ぜひ御出席いただきましてご意見を賜りたく思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

この原稿を書いている本日は我が家のピアノ2台の調律をしていただいております。この一年に鍵盤が剥がれてしまったり、ペダルを離しても音が残るなど不具合がでており、メンテナスにより、ふたたび心地良い音を響かせてくれることを期待して待っております。

先日、「バロック音楽ひろめたい隊」の会長の富永さんがザルツブルグから横手に戻っていらしている期間にお会いすることが出来ました。当会の元会長をされていた佐々木憲子さんが事務局をされており、昨年お亡くなりになってしまわれたことにより、チェンバロのメンテナンスや事業のお手伝いを私もさせていただくことになりました。現在、チェンバロはメンテナンスが必要な状況になっており、修理され美しい音が響くようになりましたら、香取智子先生からのレッスンの受講やチェンバロの練習が出来るようになります。その折には、お知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2023年4月)

例年よりも春の訪れが早く、桜の開花もすぐそこにといった暖かさとともに新年度が始まります。会長も4年目となります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

この一年は来年度にかわら版主催のコンサートを開催して、皆様とオルガンを媒介に交流できますように立案、準備、実行の一年にしたいと思っております。ぜひとも5月7日の総会に御出席していただき、ご要望やご意見を賜りたく思っております。

今年度もアトリオンオルガン養成講座を受講する私は、今年は何の曲に取り組もうかと、あれもこれもと弾いてみたい曲がありまだ決めかねております。こうして取り組めることが有り難く、励みでもあります。先日、挙式の奏楽をしましたが、賛美歌を「お聞き下さい」だった3年間から、「ご一緒にお歌い下さい」となっており、小さな歌声が聞こえた瞬間に気持ちが温かくなりました。

今を精一杯に生きるということしかできることはないのではないかと、この3年で強く感じました。心穏やかに、好きなことができるということの尊さに感謝して新年度を迎えたいと思います。

磯会長のかわら版日記(2023年3月)

例年より早く、雪どけし、土が顔をだしてきました。関東に受験に行った生徒さんからは梅の花が咲いている写真が送られてきており、春はすぐそこだと感じています。

3月4月は別れと出会いの季節、節目の季節でもありますね。式典では歌など静聴だった3年間。この春卒業を迎える児童や生徒の中には今回の卒業式で久々に歌うことになった人もいると思います。私にできることはピアノでBGMを奏でることくらいと思い、リクエストに応えて様々に準備しています。音楽はシーンや思い出に寄りそうことができるということに喜びを感じています。

日常に追われているうちに、アトリオンのオルガン養成講座の申し込み締め切りが近づいていると気がつき慌てて送付しました。受講を検討されている方はすでに申し込まれたでしょうか?近頃は郵便の到着が遅くなったと感じており、「締め切り日まで届きますか?」と確認する心配性の私です。

年度末は師走以上にめまぐるしい時でもありますが、春に向かって希望をもっていきたいと思います。

磯会長のかわら版日記(2023年2月)

大寒波の訪れ、電気代の値上げ、そしてまだまだコロナ禍の状況に日々、半分あきらめ感の私が、それでも前向きになれるのは多くの方に支えていただいていること、一緒に取り組んでいることがあったり、こんな私でも頼りにしてくれている人がいるから頑張れるんだなと思っています。「人は自分のためには頑張れなくても誰かのためには頑張れる」と聞いたことがありますが、その言葉に共感です。

オール電化の我が家は電気代の請求額が「間違いかな?」と思いたくなる金額でしたが、現実でした。これまでぬくぬくと当たり前のように暮らしていたことが、世の中の情勢を考えてみるといかに尊いことであったかということに気がつきました。今年は何に挑戦しようかなとか何の曲を練習しようかなとか考えていられることが幸せなことあることにも気がつきます。できることを諦めずに取り組み続けたと思います。

厳しい冬の到来ですが、智恵を出し協力し合って乗り越えていきましょう。コンサート情報も届いております。できる限り足を運びたいと思います。

磯会長のかわら版日記(2023年1月)

2023年を会員の皆様はどうのようにお迎えでしょうか?謹んで初春のお慶びを申し上げます。十干十二支で読む2023年は「癸卯」は去年までの様々なことの区切りがつき、次へと向かっていく、回復、成長、繁栄といった明るい世界へと広がっていくと解釈出来る年だそうです。「これまでの努力が花開き、実り始める」ともありました。ぜひともそのような一年となるように努めていきたいと思いますし、願っています。

数年前から息子が体調を崩したことをきっかけに睡眠の質が上がるならと、ヤクルト1000を購入して飲んでおりました。昨年は品切れになるほどだったようです。確かにそのお陰かどうか我が家は流行の感染症になることもなく元気に過ごせております。まだまだ、気をつけながらの生活が続いておりますが、音楽は生活に潤いと充実を与えてくれました。幸せだと感じること楽しいと感じることで免疫力upと思いながら新年を迎えております。

新年度から入会の意も届いており、新しいお仲間が増えることもとても嬉しく思っております。新しい風が吹いて当会が盛り上がっていくことを期待しております。本年も皆様のご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2022年12月)

クリスマスシーズンの到来、年内も残り一ヶ月、今年は一年があっという間だと感じたのは私だけでしょうか?3年ぶりの○○がたくさんの一年だったと思います。

11月は当会主催の香取智子先生の公開講座があり、今年度も程良い受講、聴講数にて充実した時間を過ごすことができました。香取先生はもちろんのこと、会場を貸していただいた大川西根小学校の校長先生はじめ、役員のみなさま、受講生、聴講の皆様、どうもありがとうございました。オルガンを通じて生涯の学びが続きけられることにも、また、人との出会いや繋がりができることにもとても喜びを感じています。

今年のテーマは「コラールって何?」ということで、コラール旋律がもとになっている曲を知り、オルガンで演奏するものでしたが、作曲家によって同じコラールでも響きや作りのの違い、タッチの違いなど、面白く受講いたしました。翌週に大川西根小学校PTA主催のコンサートもありましたが、そのコンサートの終わりに、ピアニスト山崎圭子さんのブラームスの間奏曲に続いてオルガニスト香取先生のブラームスのコラール変奏曲が続いて演奏されたその空間と時間は互いが呼応し合ったかのような相乗効果がおきていて、涙が止まらなくなるほど美しく温かく心に響くひとときでした。

11月末にはアトリオンオルガン養成講座の発表会もあり、皆さんの研鑽して演奏を聴き新しい受講生が増えたことにも喜びを感じ、また、フォローアップコースの皆さんの磨き上げた演奏に感動いたしました。ホールいっぱいにパイプの音色が響き渡る圧巻の演奏に心奪われ、また、寄り添うような温かい旋律に穏やかな気持ちになりました。ますます、オルガンの魅力に取り付かれた11月でした。来年度はさらに、初級、中級、フォローアップの内容が嬉しい内容に変化して募集が始まることを知り、こちらも心躍っています。

新しく当会に入会希望も届いており嬉しく思っております。来年度の事業につきましてもご希望、ご意見ございましたらお気軽に役員や私にお声を届けていただけますと幸いです。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2022年11月)

朝夕すっかり寒さを感じるようになり、暖房も蓄熱して冬がすぐそこにという感じです。青空に映える紅葉も美しく季節の移り変わりを楽しんでいます。今から春を楽しみに球根を植えたり、秋の寄せ植えを楽しんだりもしております。

10月はコンサートやイベントもたくさん開催され、週末の賑わいを感じて過ごしました。ミルハスでもコンサートの活気を感じ、私もコーラスで歌う機会がありましたが、大ホールの響きの中、とても気持ちよく歌うことができました。

今月は、オルガンに関する講座や発表会、コンサートが盛りだくさんの楽しみな月です。
当会主催の香取先生の公開講座「コラールって何?」にむけて私はブラームスを練習しております。ぜひ、講座の聴講に大川西根小学校にいらしてください。さらに一週間後には香取先生のオルガンと山崎圭子三さんのピアノのコンサートも楽しみです。

月末のアトリオンのオルガン講座の発表会へむけてはバッハを練習し、改修工事が始まるとしばらくはホールのオルガンを弾くことができなくなるなと思い、出来るかぎりの演奏をするべく、毎晩自宅練習に励んでおります。こんなにもパイプオルガン好きになれて幸せです。みなさまもどうぞ芸術の秋を満喫されますように。

磯会長のかわら版日記(2022年10月)

芸術の秋、実りの秋が訪れ、穏やかな秋晴れを嬉しく思います。アトリオンの改修工事やミルハスのオープンなど様々な要因が重なってか、この秋のコンサートが目白押しと感じます。

なかなか自分の関わっているところで手一杯でコンサートに足を運ぶことができずにおりますが、10月には当会員の大沢祥子さんが出演されるジョイントコンサートがあるとのこと、とても楽しみにしております。

9月、当会の会長を務めて下さった佐々木憲子さんがお亡くなりになりました。オルガンを通じて知り合うことができました。オルガン、チェンバロ、薔薇と多岐に渡り交流していただけたことにとても感謝しております。私などは10年足らずですが、体調のことや息子のことなど気にかけていただいて、いつも明るく笑って「大丈夫」と接して下さいました。ご冥福をお祈りいたします。

磯会長のかわら版日記(2022年9月)

聞こえてくる虫の鳴き声と涼しい風の秋を感じるようになりました。

猛暑か大雨かといった極端な天候を過ごした8月。コロナの陽性者数も記録更新が止まらずの中、できるかぎり安全に配慮しながらの生活が続く一方で3年ぶりの○○というものもたくさんな夏でした。

大仙市の大川西根小学校での夏休みパイプオルガン体験が3年ぶりに開催されました。ナビゲーターに香取智子先生、当会員からも手伝いをいただき、無事に終了いたしました。大仙市の小学生を対象に10名までの募集で、半分ずつの2つのグループ、2回にわけて導入とパイプオルガンを弾いてみる体験を行いました。参加した子供達はそれぞれピアノやエレクトーンで普段練習している曲の楽譜を持参して、オルガンで弾いてみてはピアノとの違いを感じ取ったり、様々な音色で弾き比べていました。コロナ禍に配慮して個人レッスンでの募集とあって、オルガンを演奏する気満々で参加している様子でした。3年前のリピーターもいらっしゃいました。

私もオルガン練習に励んだ8月でした。久しぶりに香取先生からレッスンをしていただくことができ、忘れていた数々のことを思い出し、とても有り難く至福の時間でした。11月の公開講座もありますし、レッスン希望される方がいらっしゃいましたら事務局や私の方へご連絡いただけますと対応できると思います。芸術の秋、充実の時となりますように。

磯会長のかわら版日記(2022年8月)

芙蓉やノウゼンカズラが青空に映えて咲き、蝉の鳴き声も、本格的な夏の到来を感じます。 熱中症対策とコロナ対策と、健康第一の日々がつついている状況ですが、近頃は今できることを目一杯楽しんで取り組むことを心に思い行動しています。

先月、田沢湖へ行き、トトロの森のような緑の中の道を通り、湖畔が目の前に現れると、なんともすがすがしい気持ちで、湖畔によってくるウグイの多さに驚きました。湖面の緑と藍色と空の青が美しく自然の神秘に癒やされて帰ってきました。

8月は3年ぶりに大川西根小学校にて夏休みオルガン体験ワークショップが大仙市の小学生を対象に開催されます。コロナ禍でもあり、大仙市の広報に一度募集が掲載されたのみですが、募集人数に程良く集まっているようです。オルガンに興味や関心をもっている子供達がいること、とても嬉しく思います。

8月は会員の皆様にかわら版の会報も届いていることと思います。講座の申し込みやZOOMにて情報交換、意見交換などぜひホームページへ問い合わせ、お申し込みをお待ちしております。

磯会長のかわら版日記(2022年7月)

連日の蒸し熱さですでに体力を奪われている気がしております。コロナ禍、物価高、電力不足、豪雨、ウクライナ侵攻と次々と心穏やかはいられない情勢に、自分には何ができるのだろうかと無力感を感じながらも、目の前のことに向かい合う日々です。

6月は大好きな薔薇を見て歩いては気持ちを上げておりました。コンサートにも足を運べたことでも心に潤いも得た想いでした。私の6月は今年度から非常勤講師をしている高校の仕事とこれまでの仕事を折り合いをつけながらオルガンやピアノ、歌を練習する時間を確保するということで日々はあっという間に過ぎていました。なかでも、恩師の築地利三郎先生の寄贈されたピアノでコンサートを開催できたことが、またここから音楽でつながっていきたいと思う節目の日となりました。久しぶりに電話にて先生のお声を聞くことができ「またやるんだよ」「楽しみにしてるよ」の言葉をいただき本当に有り難く思いました。 8月にはコロナ禍になってから2年間中止していた、大川西根小学校にて夏休みパイプオルガン体験をコロナ禍に配慮した形で開催する予定となりました。香取智子先生がいらして下さります。その日程の前後にて久しぶりにチェンバロやオルガンを教えていただけるということで今から楽しみにしております。

また、8月、9月とアトリオンのオルガン講座では椎名先生の公開講座もありますので、7月は楽しみにして練習に励みます。

磯会長のかわら版日記(2022年6月)

薔薇の蕾が膨らんで、咲き誇るのを楽しみにしている季節がやってきました。秋田オルガンかわら版の会員の皆様のなかにも、素晴らしく薔薇を育てていらっしゃる方が多くいらっしゃると思います。私は薔薇の花の咲き始めの花びらの重なり具合がたまらなく好きで、毎日のように好みな薔薇を見つけては写真を撮りたくなります。種類もたくさんあり興味がつきません。

今年度、生活のペースが一変した私で、少し慣れるのに時間がかかっておりますが、一つ一つ楽しみながら、日々を送っています。

6月5日(日)にアトリオン音楽ホールにての『第3回「風」にまつわるオルガンコンサート花鳥風月』をとても楽しみにしております。当会員でもありますアトリオンホールオルガニストの小松真由美さんと講座講師の田代友美さんの風にまつわるオルガン曲、どのような構成、選曲なのか、どのような音色なのか、どのようなお話がきけるのかなどなど、今から想像を巡らせております。ぜひぜひ、会員のみなさまもご友人をお誘いのうえ、会場にて共にオルガンの音色に包まれたいと思います。

5月の総会にて役員の皆様が続投となりました。どうぞよろしくお願いいたします。また、ご要望、ご意見もどうぞお寄せいただけましたら嬉しく思います。

磯会長のかわら版日記(2022年5月)

満開の桜にひとときの安らぎを感じ、新緑を見ては新たな始まりの季節を感じております。4月にはアトリオンオルガン養成講座の開校式が行われ、今年度もたくさんの受講生が参加されました。私がパイプオルガンを習い始めたいと思った年に、初級講座の開講が無く、落胆したことを思い出し、現在また、たくさんの方の受講がかなっていることに喜びを感じています。みなさん、それぞれにオルガンに対する思い入れがあり、熱心な様子を自己紹介で語っておられました。今年度はアトリオンの改修工事があるということで、11月の発表会まで短期間の受講となるとのこと。秋田オルガンかわら版の会へ、入会していただけましたらとても嬉しく思います。

5月8日に秋田オルガンかわら版の会の総会が開かれます。なかなか日頃、交流をもつ機会が少なく、ご意見、ご要望をお寄せいただけましたら幸いです。主催事業につきましても会員の皆様が興味をもてるもの、参加してみたいと思えるもの、オルガンについて深めていけるもの、オルガンを通じて生活に潤いがもたらされるものを考えていきたいと思います。

磯会長のかわら版日記(2022年4月)

コロナ禍、ウクライナ情勢、地震と不穏な状況の下、新年度が始まろうとしています。この状況下でどのような心持ちで暮らしたら良いのだろうかと考えはじめると重い気持ちになってしまいます。今を精一杯生きるということで気持ちを落ち着かせいています。

 

3月はコンサート、発表会とアトリオン音楽ホールに連日のように訪れました。オルガンの練習でホールの空きがないというほど、みなさん熱心に練習されていたようです。小松真由美先生が「たくさんの人に弾いていただいてホールのオルガンも喜んでいると思います」と涙していた様子に私ももらい泣きをしてしまいました。新年度は何に挑戦しようかなとたくさん曲を聴き、楽譜を眺めては、あれもこれも弾いてみたいものがたくさんあって迷っております。

 

さて、秋田オルガンかわら版の会としては、こうした状況下の中で、新年度を迎えるにあたり、どのように活動していこうかと5月の総会までにご要望やご意見を賜りたいと思っております。どうぞ、近況やご要望をお寄せいただけましたら嬉しく思います。

磯会長のかわら版日記(2022年3月)

卒業、入学の春を前に、オミクロン株の混乱に加え、ウクライナ情勢の緊迫が日に日に不安を増しています。慎ましやかに穏やかに暮らすということが尊いことであるということを強く感じる日々です。戦争はいかなる理由があろうとも許されるものでは無いと思います。コロナの混乱によって奪われる数日の自由からですら、有事の時とはこうした気持ちになるのかという気持ちになりました。子供や家族をどうやって守るか、親として一食一食の有り難さを痛感しました。

3月のオルガン発表会にむけて、練習に励みながら、こうして取り組めていることにも感謝して一日一日を大切に暮らしています。音楽を奏でられること、拝聴できることが、これほどまでに心を救ってくれることであること噛みしめています。3月13日の発表会に向けて出演者の皆様も日々練習に励んでいることと思います。こうした、混乱の状況下においても様々な調整や対策をしていただいて、開催してくださることに感謝しております。

磯会長のかわら版日記(2022年2月)

雲に覆われた空が晴れて青空が見えるとほっとします。冬休みが明け、学校が始まると秋田県内も新型コロナウイルスの陽性者の数が急増して気の休まらない状況がつづいていますね。入試や年度末、これまでの努力の集大成の時に、またもや混乱ぶりが切なくもあります。

我が家の息子二人も中学と高校を卒業する節目の年を迎えています。長年続けてきた書道のお教室にて「縁」とたくさん書いてきた書を見つけました。どうやら、お皿に「縁」と書いて記念の作品に残すようです。どういう気持ちでこの言葉を選んだのだろうかと想像して親として感慨深い思いです。

2月26日(土)に「春に捧げるコンサート 佐野春子先生の思い出を辿る音楽会」があり、私の息子が秋田大学付属中に通っていたことで参加したライラック・コールがご縁となってオルガン伴奏することになりました。メンデルスゾーンのモテット。どのように演奏するか、音色を決めるか、どのようにバランスを取るかなど、この一年、講座の曲の練習と平行して取り組み、とても勉強になっています。秋田オルガンかわら版の会員の大沢さん、田代さんのソロもあります。コロナが落ち着いて穏やかに開催されることを願っています。

オルガンをはじめてから、出会ったみなさまには、いつも、前向きで熱心で純粋でと会うと自然にほっとする、気持ちが元気になる方ばかりで、このご縁にとても感謝しています。

この第6波も乗り越えてさまざまな音楽会が開催できますように。

磯会長のかわら版日記(2022年1月)

新年、明けましておめでとうございます。2022年は36年に一度の「五黄の寅」の年、「周囲を圧倒するパワー」と「強い正義感と信念、行動力」を合わせ持つ成長や始まりの年となりますようお祈り申し上げます。

昨年末には、演奏会や講座が延期されていたものも含め、たくさん開催され、生の響きに包まれ、感動の締めくくりとなりました。椎名先生のオルガンリサイタルをアトリオンホールにて拝聴でき、すべてバッハ作品のプログラムでしたが、椎名先生の音色やテンポ、また、お話も堪能できました。スライドも映して下さり、バッハがかつらをかぶっていない姿を想像したこともなかっため驚きました。まだまだ、間隔を空けた席や分散退場などコロナ禍ならではのコンサートでしたが、その分、ゆっくりと鑑賞することができました。

新しい年を迎え、気持ちを新たに、今年の目標を立てているところです。私事ですが、長男が4月から大学生になり、一人暮らしが始まります。これまでよりも、自分の時間が増えることを予想して、新たに取り組もうとしていることや更に深めていきたいことに期待を膨らましているところです。

皆様におかれましても、幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

磯会長のかわら版日記(2021年12月)

雪も舞い降り、冬の到来ですね。昨年のような大雪になりませんようにと願っているところです。

11月はアトリオンオルガン講座の椎名先生の公開講座や秋田オルガンかわら版の会主催の香取先生の公開講座があり、久しぶりに充実の学びの機会に参加することができました。

椎名先生の講座ではアトリオンホールのパイプオルガンを、香取先生の講座では大川西根小学校の音楽室のパイプオルガンを使用し、自分で音色をイメージしてレジストを完成させていくところがとても面白く、自由自在に組めるようになるにはやはり、実際に自分で生のオルガンに向かう時間を持つことが大切だなと思ったところでした。

大川西根小学校にてPTA主催のオルガンコンサートがあり、扇田泰子さんのトランペットと香取智子先生のオルガンのコンサートがコロナ禍により地域の方限定のほどよい間隔を保ったコンサートが開催されました.トランペットとオルガンの重なり合う響きが絶妙で爽快でした。

クリスマスのシーズンの到来でもありますし、益々オルガンの音色に包まれていたいところです。12月の椎名先生のコンサート、とても楽しみにしているところです。

磯会長のかわら版日記(2021年11月)

秋晴れの過ごしやすく活動的な季節がやってきました。幸い新型コロナウイルス感染者も急速に減り、芸術の秋の訪れに喜びを感じております。久しぶりに生のパイプオルガンの演奏ができるということもあって充実の日を送れていることに感謝しながら暮らしております。

先月は、第18回ショパン国際ピアノコンクールの配信が楽しみの一月を過ごしました。日本人ピアニストの活躍も目覚ましく、「ピアノの森」のアニメからすっかり虜になっていた反田恭平さんやYou Tubeで拝見していた角野隼斗さんなど配信時間が気になって少し寝不足になりながらも、こうして配信でリアルタイムででも後からゆっくりとでも拝聴することができ、音楽がもたらしてくれる感動や安らぎやエネルギーを感じて興奮気味の毎日でした。

11月は香取智子先生のオルガン公開講座が大川西根小学校で行われます。クリスマスをテーマに、曲目は「Nun komm.der Heiden Heiland」バッハ作曲BWV660とブクステフーデ作曲、「深夜ミサのための奉献唱」フランク作曲、「もみの木」ドイツ民謡です。午後1時30分より開始です。聴講のみの参加もお待ちしております。

磯会長のかわら版日記(2021年10月)

澄んだ青空や風になびくコスモスを眺める過ごしやすい季節がやってきました。稲穂も頭を垂れ新米が楽しみでもあります。実りの秋、芸術の秋の訪れですね。

私はというと久しぶりにオルガン講座にてアトリオン音楽ホールのパイプオルガンや大川西根小のパイプオルガンにに触れることを楽しみにして練習に励んでおります。久しぶりに会員の皆様やオルガン講座受講生の皆様にお会いすることができること、また、演奏を生で拝聴できること、先生方の講話を拝聴できることを心待ちにしております。急増していたコロナウイルス陽性者数が落ち着いてきて、催し物の開催ができることを願っています。

11月7日(日)大川西根小学校を会場に行われる、香取先生のオルガン講座はクリスマスをテーマに開催されます。私は「クリスマスの曲をピアノやエレクトーンに編曲されたポピュラー音楽を自分でオルガン用に編曲して演奏してみよう」の内容で受講してみようと楽しみにしているところです。既存のクリスマスに関連するクラシック作品を演奏することもできますし、聴講もできますので、参加希望の方は事務局へご連絡お願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2021年9月)

鈴虫の鳴き声が聞こえ、涼しげな風に秋の訪れを感じるようになりました.一方、全国的にコロナ陽性者が増え、秋田県でも落ち着かない日々が続いています。それにともない、コンサートやイベントの中止や延期が余儀なくされつつあります。

命が大切なこと、充実して生きたいという思いは多くの方が思うことでしょう。その実現に向けての考え方や行動がこうも様々で時には互いを傷つけるような言動になってしまうことがとっても悲しいと感ずることが増えました。

8月、久しぶりにアトリオン音楽ホールのパイプオルガンでレッスンをしていただき、ホールの響きの感覚に触れ、一時間はあっという間に終わってしまい、今後を楽しみにしていたところでしたが、延期のお知らせに残念な思いですが、この状況下では仕方が無いですね。

「今できることは何だろう?」と悶々としながらも、未来に期待して今しばらく耐えの日々です。

磯会長のかわら版日記(2021年8月)

連日の酷暑、クーラーの効いた建物の中に籠もりっぱなしの日々、家の中でオリンピック観戦の方もいらっしゃることでしょう。私はというとそれほどテレビでのスポーツ観戦Liveを見ることは少なく、ニュースで知るといった具合です。息子が野球をするのですが、生の観戦とテレビで映った印象とは違うものなんだなと、音楽もそうですが、やっぱり生は違いますね。音楽も気兼ねなく活動できる日が待ち遠しい思いです。

連日の酷暑、クーラーの効いた建物の中に籠もりっぱなしの日々、家の中でオリンピック観戦の方もいらっしゃることでしょう。私はというとそれほどテレビでのスポーツ観戦Liveを見ることは少なく、ニュースで知るといった具合です。息子が野球をするのですが、生の観戦とテレビで映った印象とは違うものなんだなと、音楽もそうですが、やっぱり生は違いますね。音楽も気兼ねなく活動できる日が待ち遠しい思いです。
日々積み重ねてきた成果を披露できるということは尊いことだということを改めて感じるコロナ禍です。

会員の門間託さんが次回オリンピック開催地へ繋ぐコンサートに出演されるとのこと、存分に東京芸術劇場コンサートホールのオルガンを響かすことだろうと、想像しては私までワクワクしております。私自身も今年度はオルガンを奏でる機会があることに喜びを感じて練習に励んでおります。

磯会長のかわら版日記(2021年7月)

年々、日差しは強く暑く、雨の日というとバケツをひっくり返したような雨という、極端な天候を感じるようになりました。花々の開花するタイミングも例年と少しずれているなと感じます。6月は薔薇の開花を楽しみにしているのですが、今年も秋田県立農業科学館の薔薇フェスタにいって、咲き誇る個性ある薔薇の美しさと香りを楽しんできました。たくさんの種類があって、タワーのように空に向かって仕立てられているものや、音楽家の名前がついている美しい薔薇など、何度も足を運びました。

同じく6月、オルガン養成講座の1回目のレッスンを受講し、久しぶりにオルガンに向かうことができることを有り難く思いました。今年度は受講生が多く、演奏曲目に時間の制約があるようですが、久しぶりの私にとっては、丁寧に練習できる機会と捉えて7月の2回目のレッスンに備えたいと思っております。

まだまだ、コロナ禍の混乱は収まる様子を見せず、落ち着いた日常を取り戻すには時間がかかりそうですが、身近なところに喜びを見つけて、健康第一で過ごしていきたいと思っております。

磯会長のかわら版日記(2021年6月)

水を張った田んぼに、夕暮れや山並みが映り、この時期の美しい光景が広がって様子にほっとします。徐々に田植えされ、緑が増えていく様子もまた、毎年の日常を感じます。

こうした穏やかな時間の尊さに救われます。皆既月食をご覧になられましたでしょうか?スーパームーンだけでも大きく見える月に惹き付けられますが、赤褐色に変化する大きなお月様、ドキドキする魅惑の光景でした。

オルガン養成講座に久しぶりに復帰した私は、もうすぐ始まる一回目のレッスンにむけて、練習を始めましたが、なかなか、思うように手足が動かずに、足が入ると手までが止まってしまう状況に苦戦しながらもホールのパイプオルガンを弾くことを楽しみにして練習しています。

会員の門間託さんが「トウキョウ・オルガン・マラソン オルガンは回る」に出演されるとのこと。東京芸術劇場のパイプオルガンを存分に味わって演奏されることだろうと、門間さんのオルガン好きが溢れる音色を感じさせる演奏が目に浮かびます。

かわら版の号外にも掲載いたしました香取先生のオルガン公開講座への参加者を募集中です。しばらく、オルガンをお休みしていた方も是非ともこの機会に参加してみませんか?曲目等、香取先生がご相談にのって下さるとのことです。ご希望の方は、事務局へご連絡お願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2021年5月)

例年より早く桜が満開を過ぎ、青空に新緑が映える季節、前向きに日々を送っていきたいと思っております。コロナウイルス変移種の流行により、また感染対策をしてのイベント開催となりそうな今年度、冷静に状況を見極めて判断して行動していくことが求められると感じています。

今年度、秋田県オルガン養成講座のフォローアップ講座を2年ぶりに受講することになった私は、わくわく感を持ちながら練習を始めました。受講生の数の多さに驚きましたが、オルガンに興味を持って、演奏できるようになりたいと思うお仲間が増えたことに喜びを感じました。

今年度はオルガンかわら版の会の主催の香取先生の公開講座も予定しております。しばらくお休みしていた方も、練習を再開してご参加下さいますよう、お待ちしております。

磯会長のかわら版日記(2021年4月)

 蕗の薹、クロッカスなどが、雪解けともに顔を出し、すっかり春が訪れました。青空の気持ち良さといったら、「さあ、新年度の始まり」と心も晴れやかになります。今年度は、少しずつかわら版の事業(公開講座)を再開できるように準備して参ります。どうぞ、みなさまのご参加をお待ちしております。詳しくは新年度の総会ののちに、かわら版号外にて、お知らせいたします。

3月、久しぶりにアトリオンにて、オルガン養成講座の発表会を会場にて拝聴した私ですが、ホールごと息をしているかのように響き渡るパイプオルガンの音色に包まれて、目から頬につうっと涙が止められませんでした。やっぱり、生の響きは格別ですね。椎名先生が「ここに来ないとパイプオルガンの生の響きに触れることができないので、足を運んでください」といった講評をされておりました。本当に会場に来て聞いて良かったと、その言葉にも共感し、さっそく、翌日、受講の申し込みを投函しました。受講生のみなさまは、みなさん、大きい曲を演奏されており、しばらくお休みをしている自分に焦りを感じて帰宅後、過去に弾いたオルガン曲を弾いてみて自分に苦笑いです。

かわら版の事業も積極的に、今年度は昨年より前向きに挑戦して参ろうと思っております。どうぞ会員のみなさま、よろしくお願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2021年3月)

今年度も残り一ヶ月となりました。秋田オルガンかわら版の会の取り組みは、ホームページの更新とかわら版紙の発行が主となった一年でした。香取先生はじめ、発行を担当して下さいました役員の皆様、紙面への原稿を提供して下さいました会員の皆様、ご協力どうもありがとうございました。

一年前、緊急事態宣言により、学校が休校になり、イベントや演奏会、講座などもすべてがなくなってしまった時からすると、一年の間に少しずつ、対策をしながら活動できるようになったと感じます。

アトリオンオルガン養成講座の発表会が近づいてまいりました。発表会へ向けて練習に励んでおられる会員の方々がおられること思います。私は、久しぶりにパイプオルガンの生の音色に触れることを楽しみにしております。来年度は私自身もオルガンを再開できたらと思っております。大雪に大寒波の冬が終わり、もう少しで春がやってきます。別れのと出会いの季節、新しいことの始まりに期待を膨らませて、来年度は秋田オルガンかわら版の会の講座を開催できるように企画を練る所存です。

磯会長のかわら版日記(2021年2月)

会員の皆様いかがお過ごしでしょうか?

大雪や大寒波もあり、益々ひきこもり生活を送っております。おかげさまで、じっくりと自分時間の確保ができているといえる日々です。日々、流れてくる情報に心痛めながらも、今できることをするのみ、まずは健康第一を念頭においています。

この一年で、お気に入りのYouTubeチャンネルが増えました。演奏のもの講座のものなど様々ありますが、とても身近に感じられ、ファンになって見入っては、多種多様な表現に魅了されています。アイディア溢れる投稿も新鮮で、発信しようとすれば誰でも発信できる時代に生きてるんだなということを感じます。一方で、満席のコンサート会場での興奮と高揚感の演奏が尊く、その日がまた迎えられることを待ち望んでいます。

1月16日に行われた『あきた音楽の祭典』に2020年度のアトリオンオルガン講座受講生から若手3名がバッハの名曲を演奏されたそうです。これからのご活躍も楽しみにしております。秋田オルガンかわら版の会への入会も大歓迎にてお待ちしております。

磯会長のかわら版日記(2021年1月)

新年、明けましておめでとうございます。

コロナ禍により、静かに新年を迎えていることと思います。このような状況下で直接お会いしての交流の場がなかなか持ちづらい中、「一言芳恩」という言葉を胸に刻んで一年を送りたいと思っております。「一言声をかけてもらったことを忘れずに感謝する」という意味だそうです。距離としては離れていても、電話やSNSなど互いを思いやる言葉や前向きになれる言葉をかけて下さる方に接するたびに自分もそうありたいと思います。

個人的にはパイプオルガンの練習を再開して生音を浴びたいと思っています。コロナ禍でもできることに挑戦し、会員の皆様のお知恵や経験をおかりして秋田オルガンかわら版の会の発展に努めたいと思います。どうぞみなさまよろしくお願いいたします。

磯会長のかわら版日記(2020年12月)

この一年はコロナ禍に、なかなか活動が難しく、日々の対策に神経を費やしているうちに過ぎてしまい充実感を得づらい一年でした。全国的に感染者が急増している近頃、これから迎える冬の季節も重なり用心しなければなりませんね。

高校入試や大学入試を前にレッスンに励む生徒たちを見ていて、また、実際の学生も対面での授業がかなわず、自宅でオンラインの大学生活を送る話を聞くにつれ、この混沌ぶりがいつまで続くのかという思いになります。試験の実技内容も映像提出するという具合です。

秋田オルガンかわら版での活動もオンラインを取り入れるなど、コロナ禍にできることを考えていかなければならないのではと考えるようになりました。講座やコンサートで直接交流できた日々が遠く感じられます。新しいことにチャレンジされている会員の皆様がいらっしゃいましたら、ぜひとも、お知らせいただけましたら嬉しく思います。

磯会長のかわら版日記(2020年11月)

雨が冷たく感じられる頃となりました。

コンサートの数は少ないながらも、コンサート会場にて生の音が響くようになり、やはり生は格別に心震えます。先日、秋田県青少年音楽コンクールのピアノ部門の演奏をアトリオン音楽ホールで聴きました。みなさん、このステージで演奏できることを待ち望んでいたようなキラキラと輝く音色を味わって弾いているようでした。参加した生徒も「とても気持ちよかった」と演奏後の満面の笑み、ずっと心待ちにしていたホールのピアノの響きにつつまれて、とても嬉しかった様子でした。

まだまだ、さまざまなコンサートが中止や延期になっている状況、パイプオルガンの音色を大勢で楽しめる日を待ち遠しく思っております。

私事ですが、恩師、築地利三郎先生のピアノが大仙市へ寄贈される場面へ立ち合いました。長年をともにしたピアノとご自宅を手放されるとあって、息子さんにうながされて、最後に私のつたない伴奏で歌われて、ピアノに口づけをされました。涙を浮かべ本当に愛おしいご様子に、私も胸が熱くなりました。秋田で先生のもと勉強された方がたくさんいらっしゃると思います。先生の教えを胸に刻んで、これからまた研鑽に励もうと強く思った日となりました。

磯会長のかわら版日記(2020年10月)

収穫の秋、実りの秋、芸術の秋、スポーツの秋と冬が来る前の充実の季節の訪れですが、やはり今年は、例年通りというわけにはいきませんね。今年は多くのイベントやお祭りが中止となりましたが、それでも少しずつ密を避けて工夫をこらしたイベントが開催されるようになってきました。客席数を限定してのコンサートや、関係者限定の催し物も増えたと感じています。

花火の街の大仙市に住んでいる私は、毎週のように夜空に上がる色鮮やかな大輪のエール花火に元気をもらっています。突然上がる音にあわてて外へ飛び出すと、ご近所さんも同じように出ているのです。そんな日常もまた尊く感じます。

秋田オルガンかわら版の会では今年度の催しものが無いため、会員の皆様との交流をなかなか持てずにおります。会員のみなさまの近況を紙面にて掲載したいと思っております。ぜひ、近況をお寄せいただけましたら嬉しく思います。

磯会長のかわら版日記(2020年9月)

連日の猛暑に体力を奪われる思いの夏が長く、また、新型コロナウイルス感染者数も増え、厳しい夏、我慢の夏でしたね。それでも、朝は少し涼しい風が窓から入るようになり、聞こえていた蝉の声は聞こえなくなり、鈴虫の鳴き声が聞こえるようになりました。少しずつ秋が近づいてきましたね。

夏休み期間も短く、扇風機のみの学校へ登校していった子供たちもいると思います。一律に環境が整うには時間がかかる格差を感じる日々。開催予定のものが急に中止になるなど、まだまだコロナウイルスによる日常の対応に追われる日々を送っていらっしゃるかた、様々に注意を払い生活を送っていらっしゃる方が多いことと思います。

オルガンの生の音色を聞けないまま、CDやYou Tubuを鑑賞する日々がつづいている私です。演奏を投稿されている方が増え、動画を拝見することも楽しみの一つになっています。
一人何役も重ねて素晴らしいハーモニーの動画を拝見したとき、これはどうやって作成するのだろうと自分の遅れ具合に気がつきました。だいぶ長くコロナ期間を理由に積極的に活動することを控えて生活しておりましたが、少し奮起して目標を設定して練習に励んでみようと思います。

磯会長のかわら版日記(2020年8月)

暑い夏がおとずれ、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルスの感染防止によりマスク生活の日常、熱中症へも気をつけて生活していることとおもいます。大雨洪水に猛暑、年々、自然災害が大きくなっているように感じるためか、練習したくなる曲は穏やかな曲をいつのまにか選んでいます。

6月、新型コロナウイルスにより、ほとんどの催し物が無くなったアトリオン音楽ホールで4台のピアノ(スタインウェイ、ベーゼンドルファー、カワイ、ヤマハ)を弾き比べすることができるという企画に申し込み、弾き比べして参りました。自粛生活でホールの響きにしばらく触れていなかった私は、なんと贅沢な時間を味合わせていただいたことだろうと、こうして音を奏でることの幸せを感じました。ホールのパイプオルガンを見上げるように配置されたピアノを弾き、響く生の音にジーンとしました。そしてオルガンの生演奏に触れる日を待ち遠しくも感じました。

少しずつ、小規模なイベントが開催され、様々なスポーツの大会も代替え試合が観客を制限して行われるなど、にわかに日常を取り戻してきたかのように思いましたが、全国的に新型コロナウイルスの感染者が再び増えており、油断ならない状況が続いていますね。みなさま、健康第一に、ここを乗り越えまして、また、生の音楽でのびのびと交流できる日が訪れますように。

磯会長のかわら版日記(2020年7月)

少しずつ、コロナウイルスの感染防止対策をしながらの日常が動き始めました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

この度、会長をお引き受けすることになりました磯と申します。アトリオンホールのパイプオルガンをいつか弾いてみたいと憧れて習い始め10年が経過したばかり、まだまだ経験不足なところもたくさんあり不安もありますが、諸先輩の皆様や実行委員、会員の皆様のお力を頼りに、秋田のオルガンへの理解や広まりにつながるよう頑張りたいと思っております。

大仙市にある農業科学館にて東海林前会長より、3密を避け引き継ぎ事項を教えていただいた後に、見頃の薔薇が美しく生命力あふれそれぞれが個性豊かに咲く姿を堪能してきました。薔薇の種類の多さ、つる性のもの木立のもの、タワーのように咲き乱れいているもの、まだ年数浅いのかひっそりと咲いているもの、たくさんの蕾が空に向かって並んでいる姿にこの蕾が開く姿を想像してパワーをいただいた思いでした。

今はできることから、こつこつと力をためて花開く日を迎えるように積み重ねていきたいと心に留めた日でもありました。どうぞよろしくお願いいたします。

東海林会長のかわら版日記(2020年6月)

皆様お変わりございませんか。いわゆるステイホームから1か月あまりが過ぎ、世の中が少しずつ動き出しています。医療に従事されている方々の努力とご苦労を思うと感謝の気持ちしかありませんが、ここがゴールではなく、まだまだ長い道のりが続いていることを心にとめて、毎日を過ごさなければならないと考えています。

各方面に休業要請が出ていたころは、帰宅の道すがらに見える川反も真っ暗で、目に見えない感染症というものに恐怖も覚えましたが、最近は明かりも戻りつつあるようでほっとしています。とは言え音楽の分野については再開が見通せない現状もありますので、焦らずにやれることを増やしていくしかないように思います。

会員の皆様には事務局だよりでお知らせしましたが、先月は総会のほうを書面決議という形で実施させていただきました。案件の一つでありました役員改選も了承され、今後は磯会長を中心とした新体制になります。4年の間、香取先生をはじめ、労をいとわず協力してくださった会員の皆様に心から感謝申し上げます。その間、私のつぶやきにもお付き合いくださいましてありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております。皆様どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。

東海林会長のかわら版日記(2020年5月)

皆様お元気にお過ごしのことと存じます。せっかくのゴールデンウイークですが、ご家族の帰省がかなわなかった方、旅行を見送った方などいらっしゃることでしょう。私も県外への旅行を早々にキャンセルいたしました。新型コロナの感染が収束したら必ずリベンジ旅行に出かけるつもりで、毎日予防に努めます。

ただいま総会に向けて資料の準備を進めておりますが、今年度はこれまでのような事業の計画・実施を見送らざるを得ない状況になっております。毎年の大川西根小学校での夏休みワークショップやパイプオルガンコンサートを楽しみにしていらっしゃる方々には大変申し訳ないのですが、おそらく小学校でも今後の見通しを立てることが難しい状況が続いていることと思われます。かわら版の会としても、今年は各々が充電する期間にさせていただこうかと思います。何卒ご理解くださいますようお願いいたします。総会の開催も危ぶまれておりますが、当初の予定に変更がある場合には、ご出席の方にのみ連絡をさせていただきます。欠席される方には委任状のほうを必ず送っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

東海林会長のかわら版日記(2020年4月)

皆様お変わりございませんか。この一か月はとてつもなく長く感じられました。本来3月は希望に満ちた旅立ちの時であろうかと思いますが、今年だけは先の見えない不安に駆られているような気がしております。私の夫は昨年11月、まだ新型コロナの罹患者が一人もいなかったギリシャとイタリアを、視察旅行で訪れておりました。ギリシャはちょうどジャパンウィークで日本人旅行者も多く、にぎわっていたとのことでした。先日、旅行の様子を収めたDVDを観たのですが、今テレビに映し出される状況とのあまりの違いに、胸が痛くなるほどでした。日本もそうならないようにと願うばかりです。

3月は自粛と中止の連続でしたし、4月も感染が収束に向かうか否かはわかりませんが、また心から演奏会を楽しめる日は必ず来ます。その日まで不安な心を支えてくれるのも音楽に違いありません。幸い秋田ではあまり広がってはいませんが、心配なく笑い合える平凡な日常を早く取り戻せるよう願っております。

東海林会長のかわら版日記(2020年3月)

旅立ちの季節がやってまいりました。皆様お変わりございませんか。短大では、卒業を間近に控えた学生の期待と不安の入り混じった様子が見受けられます。学校はもちろん学びの場ではありますが、人との出会いの場でもあります。わずか2年間ではありますが、その後の人生を豊かにしてくれる人との出会いが一人一人にあったのではないかと思います。加えてそこに心に響く音楽との出会いがあったのであれば嬉しいです。

さて、秋田県オルガン奏者養成講座では2020年度の受講の募集が始まっております。今月末までの申し込みとなっていますので、受講を考えていらっしゃる方はお忘れなく。特別講座等でまたお会いできることを楽しみにしております。

東海林会長のかわら版日記(2020年2月)

今年の雪の少なさは心配になるほどです。皆様お変わりございませんでしょうか。

先日のニュースで、雪が少なくて今シーズンの営業を終えたスキー場があると話していました。通勤や通学にはとても楽ですが、ウィンタースポーツを楽しむ方には残念なシーズンですね。また、今月は各地で雪まつりが予定されていることと思います。無事開催されますことを願っております。

少し前のことになりますが、プロジェクションマッピングとパイプオルガンがコラボレーションしたクリスマスコンサートを初めて聴きました。もちろんバッハなどは演奏のみで、じっくり聴かせ、クリスマスキャロルは映像と一緒に楽しめました。プロジェクションマッピングができる音楽ホール、ましてやパイプオルガンのあるところは限られているのかもしれませんが、ホールの企画としては冒険だったのだと思います。演奏も素晴らしく、「くるみ割り人形」などは、演奏があってこその映像だと思えるくらいの演奏を聴かせていただきました。次回のこの企画でのコンサートは「クイーンとアバ」です。ご興味のある方は一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。ちなみに大阪のザ・シンフォニーホールです。

さて、今月は勤務先の短大が主催する音楽行事があります。2月28日(金)18:30からアトリオン音楽ホールにて、2年生の卒業研究演奏(声楽・器楽アンサンブル)とクラスごとの合唱を披露します。保育科ではありますが、音楽を大切にして地域に根ざし、歩んできた短大です。お時間のある方はどうぞお越しくださいませ。学生たちの、精一杯の演奏をお聴きいただければ幸いです。

東海林会長のかわら版日記(2020年1月)

新年あけましておめでとうございます。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本会の今年度事業でありますコンサート「バロックの夕べ〜チェンバロで聴く名曲とカンタータ〜」が6日に開催されます。会員はもとより、たくさんの方にチェンバロの清純な響きを堪能していただけたらと思っております。どうぞお知り合いの方もお誘いしてくださいませ。会場でお会いできますことを楽しみにしております。

今年は何といっても東京オリンピック・パラリンピックにつきるかと思います。日本中が明るく元気になれるといいですね。ちなみに、オルガン奏者養成講座の初級講師を務めていらっしゃる佐々木先生ですが、なんと全国でわずか10組ご招待という、開会式のチケット(しかも宿泊付き!)に当選されたそうです!おめでとうございます!同行するわけでもないのに、嬉しくてわくわくします。佐々木先生にはぜひセレモニーの様子やご感想などを寄稿していただきたいと思っていますので、そちらも楽しみにしていましょう。

昨年12月6日の本会主催コンサート「バロックの夕べ〜チェンバロで聴く名曲とカンタータ〜」にはたくさんの方が来場してくださいました。遠くからいらしてくださった会員の方々、仕事を終えてまっすぐ駆けつけてくださった方、準備や宣伝に奔走してくださった方々、当日の係を引き受けてくださった方、そして本会会員でもあり「バロック音楽ひろめ隊」事務局でもある佐々木憲子さんは、当日豪雪の横手から自らハンドルを握ってチェンバロを運んできてくださいました。その他見えないところでたくさんの方々にお世話になりました。会員の皆様のお力をお借りし助けていただきながら、無事コンサートを終えることができました。心より感謝申し上げます。最後になりましたが、素晴らしい演奏をしてくださった香取智子先生、野尻弘子先生にあらためて感謝申し上げます。コンサート終了後には、チェンバロを興味深そうにのぞき込む方、チェンバロと写真を撮る方など人だかりができていました。バロック音楽やチェンバロの認知とともに、今後のすそ野の広がりにつながることを願っております。

  

東海林会長のかわら版日記(2019年12月)

今年も残すところわずかとなりました。この1年、たくさんの方から様々なご支援をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

本会の今年度事業でありますコンサート「バロックの夕べ〜チェンバロで聴く名曲とカンタータ〜」が6日に開催されます。会員はもとより、たくさんの方にチェンバロの清純な響きを堪能していただけたらと思っております。どうぞお知り合いの方もお誘いしてくださいませ。会場でお会いできますことを楽しみにしております。

12月は各地でコンサートが目白押しですね。第九の演奏会もありますが、やはり目を引くのは「クリスマスコンサート」。複数のコンサートでのクリスマスオルガン曲の聴き比べは、この時期にしかできません。オルガン曲は楽しみたいけど遠くまではちょっと…と思ってらっしゃる方には21日?の「アトリオン・クリスマスコンサート〜パイプオルガンと祝うクリスマス」がおすすめです。なんと椎名雄一郎先生が演奏だけでなく司会もされるということですので、楽しいことは間違いないですね。びっくりするような音も飛び出すかもしれません。ぜひご一緒に楽しみましょう。

東海林会長のかわら版日記(2019年11月)

街路樹も鮮やかに色づき、秋の深まりとともに冬の到来が近いことを予感させられます。

先日、本学のシスターよりローマのフランシスコ教皇様が来日されるとのお話を聞きました。1981年以来38年ぶり2度目の来日で、教皇様は11月23日から26日までの滞在期間に東京、長崎、広島を訪問されるとのことでした。25日に東京で行われる教皇ミサは東京ドームが会場で、申し込み後の抽選により参加の可否が決まるとのお話に、聞いていた学生はざわめきました。厳粛なミサと東京ドームという一見異種的な取り合わせに驚いたのか、チケットの争奪戦を経験している学生が少なからずいるためかはわかりませんが。

さて、今年度の自主事業でありますチェンバロコンサートが近づいてまいりました。会員の皆様にはすでにご案内が届いているかと思いますが、12月6日(金)19時よりアトリオンミニコンサートホールにおいて「バロックの夕べ〜チェンバロで聴く名曲とカンタータ〜」を開催します。香取先生と野尻弘子先生のご共演は初めてではありませんが、今回は5月にお披露目されたばかりのチェンバロを、横手市の「バロック音楽ひろめ隊」よりお借りしての演奏会になります。このチェンバロの装飾は角館出身の平福百穂へのオマージュとして、アサガオにカタツムリとカエル、桜と月がデザインされています。ぜひお知り合いの方もお誘いして、この世界に一つしかない楽器で先生方の演奏をお楽しみください。

東海林会長のかわら版日記(2019年10月)

だいぶ涼しくなりました。やっと過ごしやすい気候にと安堵していたら、なんと沖縄ではインフルエンザが流行しているとのことで驚きました。沖縄に行かれる方はご注意を。行かれない方も季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛くださいませ。

9月の椎名先生の講座「パイプオルガン事始め―秋田から世界へ―」は有意義なだけでなく、ユーモアも織り交ぜながら時折オルガニストの本音ものぞく、実に楽しい講座でした。香取先生もですが、オルガニストという職業はクレバーでなければ務まらない職ですね。今月の講座も楽しみにしています。

先日アトリオンでのコンサート終了後、目の不自由な方とご一緒になりました。慣れていらっしゃるようではありましたが、会場内の階段もかなり混雑していたためお声をかけ、駅前からバスに乗られるとのことで、駅まで楽しくおしゃべりしながらご一緒させていただきました。暑い日ではありましたが、別れ際にはさわやかに帽子を取り挨拶をされ、ベンチの方へ行かれました。一緒に歩いてみると、普段何気なく歩いている歩道のデコボコや駐車場から出てくる車、駐車中のバスなど危険がたくさん潜んでいることにハラハラしました。お一人で出かけることはなんと勇気のいることだろうと思いつつ、きっとまたアトリオンでお会いできるのではないかとも思っています。

今月から予定が目いっぱい…ひと月が45日ほしいくらいです。

東海林会長のかわら版日記(2019年9月)

吹く風をようやく涼しいと感じられるようになりました。皆様お変わりございませんか。 朝も夜も涼しくならない、とにかく暑い8月でしたね。外で仕事される方は本当にお疲れさまでした。

先月下旬、明け方に雨が降ったあとの早朝のことでした。義母が、窓の外にカモシカがいると言うので、どれどれと外に出てみました。我が家の隣には2棟のアパートが背中合わせに建っているのですが、中庭のようになっているところの植え込みの間に、静かに親 子のカモシカが立ってこちらを見つめています。まだ小さい子どもの無垢なまなざしが愛らしく感じられました。早朝とはいえ車も社会も動き出す時間、気を付けて早くお帰りと思わずにはいられませんでした。

先日、久方ぶりにわらび座のミュージカルを観劇しました。演目は秋田市出身で女子体育教育の先駆者、井口阿くりを題材にした「いつだって青空〜ブルマー先生の夢〜」でした。主人公阿くりをはじめ、一人一人皆個性的で明るく、元気をもらいました。わらび劇場がオープンして45年とのこと、田んぼのど真ん中にある劇場わらび座には、都会の劇団四季とは違う魅力があります。休日にはぜひ田沢湖まで足を運んでみてください。そして帰りは醤油ソフトクリーム、黒豆ソフトクリーム、どちらにしましょうか。

東海林会長のかわら版日記(2019年8月)

蒸し暑い日が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。先日の大川西根小学校でのワークショップでは、子どもたちもオルガンを通し「表現する」楽しさを感じてくれたことでしょう。ご協力くださった皆様に深く感謝いたします。 東京オリンピックまで1年を切りました。お出かけを予定されている方もいらっしゃることでしょう。はたしてどんな開会式になるのでしょうか。競技の成績だけでなく多岐にわたり期待は高まる一方です。秋田では3日から竿燈まつりが始まります。竿燈大通りの観覧席も整いました。31日の大曲の「全国花火競技大会」まで、今月は大小さまざまの行事が目白押しです。

先月のコンサートの中に、「アトリオン少年少女合唱団 壮行演奏会」がありました。アトリオン少年少女合唱団は、第2回東京国際合唱コンクール児童合唱部門で予選を見事突破、本選の出場を果たしました。先月末に行われた本選では惜しくもグランプリは逃したものの、2位と金賞を獲得という素晴らしい成績を収めました。18歳未満の人口減少が顕著な中、学校の枠を超えて県内各地から集い、私たちに素敵な歌声を届けてくれるアトリオン少年少女合唱団の皆さん、おめでとうございます!今後の更なるご活躍を楽しみにしています!

東海林会長のかわら版日記(2019年7月)

7月とはいえ梅雨空が続いています。はやく梅雨が明けてほしいのはもちろんなのですが、真夏の暑さを思うとほどほどでありますようにと考えてしまいます。子どもさんたちは夏休みが待ち遠しいですね。今年の夏もぜひオルガンワークショップで楽しんでください!

先日勤務先の短大でのミサの際、長崎から神父様がいらしてくださいました。椎名雄一郎先生とのご縁により、訪れたこともない長崎に勝手に親しみを感じています。この先機会があるならば、ぜひとも訪れてみたいところのひとつになりました。

バッハを弾く時、迷うことの一つにアーティキュレーションがあります。ピアノであれば、複数の出版社の楽譜を見比べたり、CD等でいろいろな演奏を聴いたりするのですが、オルガンではなかなかそこまでできず、ちゃんと解決しないままに先送りしてきた感がありました。今年度もオルガン奏者養成講座で椎名先生の特別講座が予定されていますので、楽しみにしていますが、今年度の特別講座では、アーティキュレーションについてのお話も聞けるようですので、しっかり聴講したいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2019年6月)

歴史的な改元から一ヶ月が経ちました。皆様お変わりございませんか。「令和」になっても日常は変わらずに過ぎていきますが、書類の日付欄の元号にはまだ慣れていないのが実情です。

「令和」のスタートからちょうど十日目の5月10日、アトリオンミニコンサートホールで「バロック音楽の愉しみ〜チェンバロお披露目コンサート〜」が催されました。たくさんの方々の熱い思いが、クラウドファンディングという方法で実現し音が奏でられていることを考えると、「令和」という時代の幕開けにふさわしいコンサートだったのではないでしょうか。チェンバロの、まるで絵画のような美しいデザインと若々しい響きに魅了されました。今後どのように活躍してくれるか楽しみです。

さて「かわら版の会」も11日に総会を終え新年度がスタートいたしました。お忙しい中出席してくださった方々、委任状を送ってくださった皆様、ありがとうございました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。様々の機会に皆様方にお会いできることを楽しみにしております。

東海林会長のかわら版日記(2019年5月)

寒暖差の大きい日が続いておりますが、皆様お変わりないですか。10連休を思い思いに過ごされていることと存じます。

いよいよ令和元年がスタートしました。毎年の新年を迎える時とは全く違う期待感や高揚感とともに、畏敬の念を持って改元の日を迎えたように思います。日本人にとっては、西暦より和暦のほうがしっくりくるのでしょうが、しばらくは「西暦」「平成」「令和」の3種類の数字に翻弄されそうですね。

さて、今月は、令和になって初めての総会を5月11日(土)に予定しております。年に1回ですが、普段なかなかお会いできない会員の方々と顔を合わせるよい機会でもありますので、お気軽に参加していただけると嬉しいです。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

東海林会長のかわら版日記(2019年4月)

各地から花の便りが届く頃となりました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。「平成」も残すところひと月となり、この30年の歩みを振り返る時間が増えるような気がいたします。

新入学、新社会人の方々、おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りしております。そして「チェンバロプロジェクト」目標額達成おめでとうございます!!いよいよスタートですね!

「音楽を通して何ができるのか」とは香取先生が常々おっしゃっている言葉です。私自身音楽を通してたくさんの方と出会い、様々に学ぶ機会を頂いてきました。一人の人間として社会において何ができるのかと考えたとき、やはり私は音楽を媒体として関わっていくしかないと感じています。音楽だけが素晴らしいとも、一番だとも思っているわけではありません。でも音楽がなければ出会わなかった方々と、いろいろなことで笑い合い、悩み、互いを尊重しながら今を過ごしています。苦しいとき、つらいときに寄り添ってくれたのも奮い立たせてくれたのも音楽でした。私に音楽とともに歩める人生を与えてくれた母に感謝しつつ、これからも真摯に向き合っていきたいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2019年3月)

少しずつではありますが、春に向かって寒さが和らいできたように感じます。皆様お変わりございませんか。

このたび、香取先生が秋田県オルガン奏者養成講座の講師を退任されることになりました。香取先生は、オルガンの講座での演奏指導のみならず、長きにわたりアトリオンのオルガニストとして活躍され、秋田県の各地で演奏されるなど、秋田県における芸術文化の発展に大きく貢献されました。私たちの心にオルガン音楽の種をまき、これまで導いてくださったことに深く感謝したいと思います。

養成講座の後任を務められる小松真由美先生は、大仙市出身でかわら版の会員でもありますし、椎名先生とも旧知の仲とお聞きしました。初級コースでは、香取先生の門下生である柏屋千秋先生、田代友美先生、佐々木尚子先生がご指導にあたるとのことですので、香取イズムを継承しながらも各先生方の個性を生かしたレッスンを楽しみにしたいと思います。

香取先生は、今後もチェンバロプロジェクトを通し近くにいてくださいますし、県内4か所のオルガンを弾く講座や個人レッスンなども考えてくださっています。何より私たちがここで立ち止まってしまうことを危惧されていらっしゃることでしょう。私たちにできることは、どのような方法であれ各自のペースで学びを継続させていくことと思います。 香取先生本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

東海林会長のかわら版日記(2019年2月)

2月になり寒い日が続いておりますが、皆様お変わりございませんか。

先月は、秋田市の積雪はそれほど多くなく、除雪に追われることはあまりなかったように思いますが、とにかく凍りついた道を歩くのが大変でした。以前テレビ番組で「靴の上から靴下をはくと滑らない」と紹介されていたことを思い出しましたが、試してみる勇気はありませんでした。そのうち自宅前で、はかなくなった息子の靴下で実験してみましょうか。もちろん夜、暗くなってからです。

先日、静岡県在住の友人が、楽譜が手に入りづらくなったと話していました。目当ての楽譜や曲が決まっていれば購入方法はいろいろありますが、アレンジなど実際の譜面を見比べて決めたいときには楽器店に足を運ぶことになります。楽譜が通販で簡単に購入できるようになり、そのことが店舗や店舗での楽譜取り扱い数の縮小につながるのは仕方のないことかもしれません。利便性を求めると不便が生ずるというのは音楽に限ったことではありません。便利に慣れ過ぎず、時には待つことも遠回りすることも悪くない、とロボット掃除機を愛用する私が言ってもあまり説得力はありませんね。

さて、今月は勤務先の短大が主催する音楽行事があります。2月28日(木)18:30からアトリオン音楽ホールにて、2年生の卒業研究演奏(声楽・器楽アンサンブル)とクラスごとの合唱を披露します。保育科ではありますが、音楽を大切にして地域に根ざし、歩んできた短大です。お時間のある方はどうぞお越しくださいませ。学生たちの、飾らない精一杯の演奏をお聴きいただければ幸いです。

東海林会長のかわら版日記(2019年1月)

新年あけましておめでとうございます。今年は亥年、皆様それぞれの目標に向かって邁進されることでしょう。平成をしめくくる年ではありますが、新元号のスタートする年でもあります。激動の昭和を生き、そして平成を謳歌した先達に学び、たくましく歩を進めていきたいものです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

東海林会長のかわら版日記(2018年12月)

皆様、大変申し訳ありません。今月の会長日記はお休みです。

東海林会長のかわら版日記(2018年11月)

日暮れが急に早まったように感じます。まさしく「秋の日は釣瓶落とし」で、帰途に就くころは真っ暗という日も出てきました。

1か月ほど前になりますが、大学時代の親友と会う機会がありました。彼女は横浜在住でピアノ指導者としても活躍しています。隔年くらいには会っていますが、近況報告のほかに必ず学生時代と恩師の話に花が咲きます。私たちの恩師はもうそれぞれ他界されましたが、彼女の恩師の奥さまはご健在で、いまだに毎年リサイタルをされるほどお元気で活躍されています。(なんとポリーニと同い年だそうです!)私たちの恩師も親友で、若いころはピアノデュオでリサイタルをするなど、精力的に演奏活動もしていらしたそうです。先日彼女が奥さまのリサイタルの前にお手伝いにうかがった折に、私の恩師が演奏したレコードを託されたとの連絡をもらいました。1974年の録音とのこと。まだ私の手元に届いてはいませんが、さてどうやって聴こうかとそわそわと思案中です。

東海林会長のかわら版日記(2018年10月)

お彼岸が過ぎ、季節が急に秋にシフトしたように感じます。季節の変わり目、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

札幌在住の6年半で覚えた料理に「いくらのしょうゆ漬け」があります。生いくらは今の時期でしか手に入らないので、作って冷凍しておきます。昨年は不漁&高値のため食卓に上ることはありませんでしたが、今年はすでに先日作りました!やはり炊き立て新米には私的にNo.1です。

札幌にはKitaraという大きなコンサートホールがありますが、残念ながらオルガンのコンサートは聴いたことがありませんでした。今になってみると勿体ないのひと言です。Kitaraのフランスオルガン、聴く機会を探したいと思います。

軽井沢の講座の折に弾かせていただいたオーベルタンオルガンは本当に素敵でした。技術がオルガンに追いつかないのが申し訳ないほどでしたが、素晴らしい響きにつつまれて過ごした時間は夢のようでした。香取先生、ありがとうございました。

東海林会長のかわら版日記(2018年9月)

少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。気が付けば稲穂はだいぶ膨らみ、収穫の季節が近づいていることを知らせてくれています。

この夏は何と言っても「金農」でしたね!プロをも目指す野球のエリート選手たちに懸命に立ち向かう姿は、本当に感動的でした。あの「全力校歌」も爆笑でした!どこか不器用で愛らしささえ覚えるチームに、皆夢中になり声援を惜しみませんでした。準々決勝は土曜日。どこへ行っても話題はひとつ、街中がそわそわしていたように思います。準決勝と決勝は平日でしたので「仕事が手につかない」人で溢れかえりました。最後は敗れましたが、準優勝という結果は立派で、たくさんの勇気をもらいました。おめでとう!そしてありがとう!

今月8〜9日は軽井沢での公開講座に行って参ります。クープランの生誕350年ということで、コンサートや雑誌での特集も見かけますが、講座では「教区ミサ」を学びます。クープランといえば、ラヴェルのピアノ曲「クープランの墓」が先に思い浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。クープランへのオマージュを込めたこの作品も素敵ですが、フランスのバロック音楽は、栄華を極めたルイ14世の時代に発展したため、優雅で華やか、そして繊細な曲がたくさんあります。夏の終わりにラモー、ダカンとともに聴いてみてはいかがでしょうか。

東海林会長のかわら版日記(2018年8月)

皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。先月末からの猛暑といったら!秋田に住んで、これほどに汗をかくのも久しぶりかもしれません。

もう20年も前になりますが、主人の転勤に伴い札幌に越した折、エアコン(当時はクーラーですね)を設置すると言ったら、引越しの業者さんに、札幌でエアコンをつけている家はありませんよと一笑に付されました。結果エアコンはトランクルームに運んだのですが、その年の札幌は想定外の暑さに見舞われるという間の悪さ。扇風機を買いに行っても完売で入荷未定とのことで、仕方なく団扇でしのぎました。今では懐かしい思い出ですが、その頃に比べると、猛暑や豪雨など、穏やかなはずの日本の気候がどんどん変化しているように感じられます。

先日のコープマンさんのリサイタルは素晴らしかったですね。祈りの音楽に、まさに心が揺さぶられたようでした。今年はクープラン生誕350年のメモリアルイヤーですが、そのクープランの作曲した祈りの音楽に触れる貴重な機会を、香取先生からいただきました。9月、だいぶ涼しくなるであろう軽井沢でクープランに浸るべく、雨ニモ負ケズ、夏ノ暑サニモ負ケヌ丈夫ナカラダヲモチ、頑張ります。

東海林会長のかわら版日記(2018年7月)

サッカーワールドカップで寝不足の方もいらっしゃるでしょうか。

先月、勤務先の短大で1年生に向けてチャペルコンサートを開催しました。敷地内の聖堂で、歌(ソロ、三重唱、合唱)とパイプオルガン演奏、お祈りも含め40分ほどのプログラムを毎年この時期に開催していますが、今年で20年目を迎えました。ほとんどの1年生が生まれる前から続いていることになります。

2段鍵盤とストップ数20を備えたドイツ製のパイプオルガンは、荘厳な音色というよりは、どちらかというと優しい美しい音色であるように思います。同じ日、かわら版の会会員でもある中学生の生徒さんが、総合学習でオルガンの演奏体験を希望され、来学されました。堂々と見事に5曲を演奏し、満足した表情にこちらもうれしくなりました。演奏を聴いている時はもちろんですが、演奏曲にはどんな音色がふさわしいか、また、このオルガンの響きを感じてもらうにはどんな音色がよいのかなど、考える時間は私にとっても貴重な楽しいものでした。9月の軽井沢での公開講座も受講してくださるとのことでしたので、楽しみにしています。

また、夏休みには秋田市のアトリオンと大仙市の大川西根小学校の両方で、オルガンワークショップが開催されます。たくさんの子どもさんたちが楽しんでくれるといいですね。

東海林会長のかわら版日記(2018年6月)

緑のまぶしい季節とまりました。皆様お変わりございませんか。初夏のすがすがしさが感じられる日もありますが、まだ寒暖の差が激しい時期、健康にはくれぐれもご留意くださいませ。

先月中旬より様々な事業が動き出しています。秋田市内でも、芸術はもとよりスポーツ、芸能など、多彩なジャンルで企画・開催されています。先日「これが秋田だ!2018食と芸能の大祭典」の開催日に、近くまで出かけていたのですが、圧倒されるほどの熱気でした。大勢の方が来場され、「楽しい&美味しい」を満喫されていました。

さて「かわら版の会」も12日に総会を終え新年度がスタートいたしました。お忙しい中出席してくださった方々、委任状を送ってくださった皆様、ありがとうございました。今年は役員改選の年ではありましたが、役員一同、もう2年務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。総会では事業計画なども話し合われました。公開講座等で、皆様にお会いできることを楽しみにしております。

東海林会長のかわら版日記(2018年5月)

ひと雨ごとに緑が鮮やかになっていくような気がします。皆さまお変わりございませんか。

先月は椎名先生の演奏会を聴きに行って参りました。ご存知のように東京芸術劇場のオルガンは表裏2面構造になっていて、1面がルネサンス・バロック様式、2面がモダン様式という驚きの構造になっています。プログラムの前半がルネサンス・バロック、後半はオルガンが回転しモダンと、ぜいたくにも3つの響きで聴かせていただきました。特徴あるオルガンと同じ形のストップなどという楽しいお話もあり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

プログラムは、手鍵盤で6声部、足鍵盤で4声部演奏するというA.シュリックの作品から始まりました。連弾でもないのに足で4声とは?先生の解説によると、それぞれの足にはつま先とかかとがあって、全部使って4声部・・・言葉になりません。

人間としての足の使い方の是非はともかく、先生の全身から奏でられる音楽はどれも美しく素晴らしいものでした。今年度もまた特別講座を楽しみにしたいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2018年4月)

北国秋田にも春はかけ足でやってきました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。

新たな環境で生活をスタートされた方もいらっしゃることでしょう。勤務先の短大でも間もなく入学式があります。今年もまた新たな出会いがあるものと楽しみにしております。

先月のオルガン奏者養成講座の発表会には25名の方が出演され、1年間の練習や研究の成果を披露してくださいました。単に演奏技術が上達するというのではなく、椎名先生の2回にわたる講座や、香取先生の公開講座やコンサートで幅広く学んだことが、皆さんの演奏をしっかりと支えているように感じました。例年より多い受講生を、熱心にそして温かくご指導してくださった香取先生に、心より感謝申し上げます。

さて、今年度の講座の申し込みはお済みでしょうか。開講式のあとには、「かわら版の会」の総会を予定しています。お忙しいこととは存じますが、こちらへの出席もお待ちしております。

東海林会長のかわら版日記(2018年3月)

冬季オリンピック平昌大会も幕を閉じ、3月を迎えました。今年の冬は、秋田においては積雪量に比べ例年以上の厳しい寒さだったように思います。インフルエンザも終息してはいないようですので、皆様引き続き健康にはご留意くださいませ。

先月は、『こうもり』へいらした方も多かったのではないでしょうか。キャストの方々の素晴らしかったこと!そして楽しかったこと!夢見心地の3時間でした。ドレス姿の合唱団は歌声も華やかでとても素敵でした。そして来年のコンサートオペラは『ラ・ボエーム』とのことで、今から楽しみです。

『こうもり』では、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」をアトリオン少年少女合唱団が披露してくれました。ドイツ語も見事でしたが、透き通る、まさに天使の歌声に、場の空気もさっと変わったように感じられました。子どもの歌声に勝るものは何もないのかもしれません。今月21日(祝)には、アトリオン少年少女合唱団によるコンサート『サウンドオブミュージック』があります。私もほんの少しだけお手伝いをしております。お時間がありましたら、オルガン奏者養成講座の発表会だけでなく、ぜひこちらにも足をお運びください。天使の歌声に癒されること間違いなしです。

東海林会長のかわら版日記(2018年2月)

厳しい寒さが続いておりますが、皆様お変わりございませんか。

先月下旬の「最強寒波」は文字通りの威力でした。「記録的」や「○年ぶり」という言葉も毎日のようにニュースで伝えられましたが、本当に寒かったですね。八丈島での積雪という映像には驚きました。外出もためらわれるほどの荒天や冷え込みも、今月はほどほどにと願うばかりです。

以前、主人の仕事の関係で札幌に6年あまり住んでおり、子どもたちは毎日円山動物園の横を歩いて小学校に通学しておりました。この時期真冬日は当たり前ですので、周りのお子さんも皆スキーウエアの完全防備で登校し、休み時間には雪遊びも堪能していたようでした。最低気温がマイナス15度を超える日も数日ありましたが、最高気温がマイナス9度の中、「目の中が寒い」と言いながらスイミングクラブの送迎バスを楽しみに待っていた息子の姿が懐かしく思い出されます。

昨年12月、木内音楽賞授賞式の祝賀演奏会で、山田耕筰の『ペチカ』を山崎圭子さんのピアノソロで聴きました。他のどの曲も素晴らしく、もっと聴いていたいと皆さんも思われていたことでしょう。「ペチカ」はロシア式の暖炉のことで、日本では北海道のような寒い地域で導入されたのが始まりのようです。山田耕筰は、歌曲について、言葉のアクセントとメロディーが一致するよう、こだわりを持って作曲しています。『ペチカ』や『からたちの花』に私たちが魅了されるのは、北原白秋の詩の美しさと山田耕筰のメロディーが完全に融合しているからにほかなりません。さらに付け加えるならば、『ペチカ』は、当時満州で仕事に従事していた、多くの日本人の家族である子どもたちの教育のために発行された教科書に掲載された曲でした。「ペチカ」や「焼き栗」など、当時の日本とは異なる風土を反映させた、情緒あふれる詩となっています。

さて、今月は勤務先の短大が主催する音楽行事があります。2月27日(火)18:30からアトリオン音楽ホールにて、2年生の卒業研究演奏(声楽・器楽アンサンブル)とクラスごとの合唱を披露します。保育科ではありますが、音楽を大切にして地域に根ざし、歩んできた短大です。お時間のある方はどうぞお越しくださいませ。学生たちの、飾らない精一杯の演奏をお聴きいただければ幸いです。

東海林会長のかわら版日記(2018年1月)

新年あけましておめでとうございます。今年は戌年、知識を蓄え堅実に歩む一年にしたいと思っております。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年度の大きな事業である、国文祭メモリアルフェスティバルin AKITA 2017「クリスマスに奏でるおくりもの〜それぞれのイメージで創り上げる音楽〜」を先月15日に無事終えることができました。私など、ほとんど何のお役にも立てず心苦しい限りでしたが、香取先生の素晴らしい演奏はもちろんのこと、ファシリテーターを務めた5名の方々の頑張りに感動いたしました。コンサートに来場されたお客様からは、「とても楽しくもっと聴きたかった」、「勉強になりました」、「もっとたくさんの人に聴いてもらいたいコンサートでした」等のうれしいお言葉を頂戴しました。香取先生と、約半年をかけてこんなにも素敵なコンサートを創り上げてくださった方々に、あらためて感謝申し上げます。

東海林会長のかわら版日記(2017年12月)

今年も残すところわずかとなりました。この1年、たくさんの方から様々なご支援をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

10月のことですが、「秋田さきがけ」紙面において、2週にわたり「拝見この道―芸術文化へのいざない―」欄でパイプオルガンの特集記事が掲載されました。「新聞見ました!」とたくさんの方が声をかけくださいましたが、地元紙に取り上げていただいたことが、オルガンの認知度向上につながるのは嬉しいですね。

先月24日と26日には大仙市の大川西根小学校でパイプオルガンコンサートが開催されました。PTA主催の26日のコンサートでは、約100名もの地域の方々が来場し、香取先生のパイプオルガン演奏と、大仙市の「蔦バレエ研究所」に所属する生徒さんによる舞踊とのコラボレーションを堪能されました。平成2年の設置から27回目のコンサートを迎えたとのPTA会長さんのお話でしたが、音楽室のパイプオルガンを、小学校の生徒さんのみならず地域の方々も大切に思う気持ちが伝わってきました。教育の中に音楽がしっかりと根を張っている大川西根小学校は本当に素晴らしいと、感激しながら帰途につきました。

東海林会長のかわら版日記(2017年11月)

日差しの暖かさを嬉しく感じる季節になりました。今月は半ばを過ぎる頃には初雪の便りが届くことでしょう。

アトリオン音楽ホールで開催された冨田一樹さんのリサイタルには、たくさんの方がお出かけになったことと思います。本当に素晴らしかったですね。香取先生や椎名先生の洗練された演奏ともまた趣の異なる、清々しさと凛とした強さを併せ持つ演奏に感動いたしました。さらに、冨田さんに呼応するかのように鳴り響くパイプオルガンの重量感にも圧倒されました。パイプオルガンの演奏を聴くのは初めてと話していた方もいらっしゃいましたが、これを機にオルガンに興味や魅力を感じる方が増えてくださると嬉しいですね。

先日、大仙市刈和野在住の木彫り作家、佐々木操さんの作品を見せていただく機会がありました。本物そっくりの愛らしいフレンチブルドッグ、レバーを回すと絶妙に動くアゲハの幼虫、色づけは色鉛筆とおっしゃる迫力あるキツネの素材はなんと段ボール、などなど。どれも生きるものへの温かい愛情が伝わってくる作品ばかりでした。個展を開く際にはご案内をくださるという約束をいただきましたので、興味のある方はぜひご一緒に。

東海林会長のかわら版日記(2017年10月)

「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔からよく言われますが、その言葉通り、朝夕はだいぶ冷え込む日も出てきました。皆様、健康にご留意くださいませ。

秋田のプロサッカーチーム「ブラウブリッツ秋田」をご存じでしょうか。あまりサッカーに詳しくない私でも、J3で上位の成績を維持しているチームであることは知っていますし、なまはげのロゴマークも気に入っています。

以前「ブラウブリッツ秋田」の選手と小学生の交流会を見学させていただいたことがありました。屋外のグラウンドではなく屋内のホールであったため、シューズをはかず普通のソックスのまま、柔らかいボールを使った様々な遊びに子どもたちは夢中になり、大盛り上がりでした。それまでプロサッカー選手どころか、プロのスポーツ選手なども間近で見る機会もなかったのですが、日に焼けた鍛えられた体躯と、柔らかく動く足先のギャップに驚きました。足先がまるで指を閉じた手のように、しなやかに繊細に動くのです。豪快なプレーにおいて、シューズの中ではこれほど足が繊細な動きをしているとは思ってもみませんでした。

先月の特別講座「歴史の中のオルガン音楽」では、最後に椎名先生がJ.S.バッハの「小フーガ ト短調」を演奏してくださいました。先生の演奏をステージ上で聴かせていただくとは「超ラッキー」だったのですが、先生のしなやかな足の動きから、ふと「ブラウブリッツ秋田」の選手の足さばきを思い出しました。手だけでなく足も柔らかく細やかに動いているからこその美しい音であり美しい演奏なのだと気づかされました。どたどたと足を動かしている間はそれに見合った音しか出ないのは当然のことと我が身を省み、しなやかな動きで美しい音を出せるようにと、こうして目標だけはどんどん高くなっていきます。

東海林会長のかわら版日記(2017年9月)

朝夕の涼しさに秋の気配が感じられるようになりました。お盆のあわただしさが遠い昔のように思えるほどです。

9月は1日の椎名先生の講座からスタートし、30日の香取先生の公開講座でしめくくる、豪華な一ヶ月となります。その間にもピアノリサイタルや、コンチェルトも聴きに出かけますので、私にとっては後期に向けて「チャージする」月になりそうです。

7月の終わり、日本歌曲の講座を受講する機会があり出かけてきました。素晴らしい講座に感激するとともに、音楽だけではなく、人間としても自分の力不足を実感しました。まだまだ勉強することがあるというのは幸せです。老け込んではいられません。

余談ですが、この講座の帰途、日曜日の羽田発最終便を利用した折、満席の中、偶然にも同じ短大に勤務する先生と隣席になりました!お互い全く異なるジャンルの、異なるスケジュールで行動していたのにもかかわらず、です。いつも以上にあっという間の楽しいフライトが、ここ最近では一番のサプライズでした。

東海林会長のかわら版日記(2017年8月)

先月の集中豪雨の被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。また、酷暑の中、復旧に尽力されている方々もご健康にはくれぐれもご留意くださいませ。

7月24日、まだ混乱のおさまらない中ではありましたが、香取先生も無事に秋田に到着されて、恒例の大川西根小学校での夏休みワークショップを開催できましたことに安堵いたしました。子どもたちのいつも通りの笑顔と好奇心いっぱいのまなざしに、元気をもらい勇気づけられた思いがいたしました。身体表現活動から始まり、楽器による創作活動とオルガンとのコラボレーション、オルガン演奏体験など、2時間あまりではありましたが、子どもたちひとりひとりが十分に楽しんでくれたように思います。お忙しい中ご参加くださいました保護者の皆様と、学校関係者の皆様にお礼申し上げます。

東海林会長のかわら版日記(2017年7月)

我家の風除室には、愚息が学生時代に神奈川の一室で育てていたサボテンと多肉植物の鉢が20個ほど並んでいます。今春社会人となり、勤務地では育てられないために持ち帰った、いわば「置き土産」ですが、サボちゃんたち(勝手に一括りで呼んでいます)も、温暖な、しかも室内で栽培されていたところから、いきなり秋田の風除室に置かれ、さぞかしびっくりしたことでしょう。一つ一つ土から抜いて、新聞紙にくるみ、飛行機の手荷物として持ち帰ったものを枯らすわけにもいかず、今は長女がせっせと世話をしています。長女はもともと多肉植物を好み、職場に小さい鉢植えを置いているほどなので、まったく知識も興味もない母を尻目に、書籍やネットを駆使して情報を収集し、足しげくホームセンター等に通い、ついでに自分の多肉も増やし、大変だと言いながらも楽しんでいる様子がうかがえます。たかが鉢植えとはいえ、命あるものと思うといとおしく、もう少しで咲きそうな花も楽しみになります。

先月は、勤務先の短大で1年生に向けてチャペルコンサートを開催しました。敷地内の聖堂で、歌(ソロ、三重唱、合唱)とパイプオルガン演奏、お祈りも含め40分ほどのプログラムを毎年この時期に開催しています。聖堂のパイプオルガンは、コンサートホールのように温湿度の管理がなされていないため、晴れの日、雨の日、雪の日と、その年々で演奏する頃の天候、ひいてはその日の天気などでも、パイプの鳴り方や鍵盤のタッチの感覚が違うように感じることがあります。オルガンが生きていて、まるで息をしているかのようです。秋田に設置されてもう20年以上、私たちとともに四季を過ごしてきたオルガンが、毎年コンサートで演奏されることを喜び、学生たちの成長を見届けてくれているように思います。

東海林会長のかわら版日記(2017年6月)

だいぶ日が長くなりました。それもそのはず、3週間後は夏至ですね。まだ夏に向かっている途中なのに、季節の折り返し地点にきたような気がしてしまいます。5月は季節を飛び越えたような暑い日もありました。体調を崩しやすい時期でもありますから、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

5月13日には、2017年度のオルガン奏者養成講座がスタートしました。今年度の受講生は25名と大所帯ですが、香取先生のご指導のもと頑張ってまいりましょう。

また、先日は某大学主催のレクチャーコンサートに出かけてまいりました。近頃は、いろいろな大学で、社会貢献活動の意味合いも含めた生涯学習の講座を開設しています。今回のコンサートもそのような講座の一つで、リラックスした雰囲気ではありましたが、様々な年齢の方が、「音楽が好きで、学びたい」という気持ちで来られたのが伝わってきました。さて今月3日には香取先生のレクチャーコンサートがあります。多彩なプログラムだけでなく、その美しさの裏にどんなドラマがあるのか・・・。楽しみにして出かけたいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2017年5月)

アトリオン音楽ホールが完成したのは1989年でした。もう30年近く、オルガンはオルガン演奏だけでなく、様々な演奏会に常に立ち会い、見届けてきたことになります。

先日、秋田県の人口が100万人を割ったというニュースが駆け巡りましたが、今後どんなに人口が減少しようとも、アトリオンがなくならない限りは、オルガンは堂々としてそこにあります。私もいつまで弾いていられるかはわかりません。カウントダウンが始まっている自覚はありますが、それでも、もっと知りたい、もっと弾けるようになりたいとの思いで、今年度もオルガン奏者養成講座の受講の申し込みをしました。香取先生、どうぞよろしくお願いいたします。

以上、ぷち決意表明でした。

東海林会長のかわら版日記(2017年4月)

各地から花の便りが届く頃となりました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。新入学生の皆様、新たに社会人となられた方々、おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りしております。

3月のオルガン奏者養成講座の発表会も無事終わりました。初々しい演奏からさすがの演奏まで、聴きごたえのある演奏が続きました。今年は県外から受講された方が3名もいらっしゃいました。数回とはいえ、県外の講座に申し込むのは大きな決断だったかと思います。素晴らしい演奏を聴かせていただきありがとうございました。このご縁が続くことを願っております。また、今回の演奏後に県外に出られる方もいらっしゃいましたが、反対に、戻ってこられるという嬉しいお知らせもありました。来年3月の発表会を楽しみにしたいと思います。皆様、申し込みは4月7日(金)までですのでお忘れなく。

怒涛の3月を終え、ほっとする間もなく新年度がスタートしました。今年度もよろしくお願いいたします。

東海林会長のかわら版日記(2017年3月)

少しずつながら寒さも和らぎ、日差しに春の暖かみを感じる日が増えてまいりました。1月下旬からの約1か月は勤務先の短大で学生間にインフルエンザが流行し、後期試験の時期とも重なりハラハラしました。秋田県全体でも警報が出るレベルでしたので、罹患した方も多かったのではないでしょうか。終息したようではありますが、他の感染症も含め、引き続き予防に努めたいと思います。

3月は旅立ちの季節でもあります。短大でも卒業を控え、学生は期待と不安が入り混じり、私たちは喜びとともに、もう少し力になってやれたことがあったのではないかという思いが交錯します。自分を信じ、力強く前に進んでくれることを願って送り出したいと思います。

2月に比べ今月は演奏会も多く楽しみですと言いたいところですが、19日のオルガン講座終了生の発表会が終わるまでは悠長なことを考えてはいられません。数々の誘いに惑わされることなく練習にいそしむ心積もりではありますが・・・。何事も予定通りにいかないのが人生の醍醐味ですよね。

東海林会長のかわら版日記(2017年2月)

2月になり寒い日が続いておりますが、皆様お変わりございませんか。

年末年始は秋田市では雪がほとんど見られなかったものの、そこはやはり雪国、その後は遅れを取り返すかのように降った日もありました。毎朝、ちょっと緊張しながら、そっとカーテンの隙間から外の様子をうかがうのは私だけではないはずです。

もう我家に受験生はおりませんが、やはりセンター試験の前日と当日は空模様を気にしてしまいました。2月は受験シーズンでもあります。これまでの積み重ねが実を結ばれることをお祈りしております。

さて、2月末日には、勤務先の短大が主催する音楽行事があります。この時期は、通常授業のほか、試験、更には次年度の計画なども加わり、目の回るような忙しさどころか、目が回っていても走らなければならないほどの忙しさです。

2月28日(火)18:30からアトリオン音楽ホールにて、2年生の卒業研究演奏(声楽・器楽アンサンブル)とクラスごとの合唱を披露します。音楽科ではありませんが、音楽を大切にして地域に根ざし、歩んできた短大です。お時間のある方はどうぞお越しくださいませ。学生たちの、飾らない精一杯の演奏をお聴きいただければ幸いです。

東海林会長のかわら版日記(2017年1月)

新年あけましておめでとうございます。今年は酉年、輝かしい未来へ向かって羽ばたく一年でありますようお祈りしております。

昨年12月、椎名雄一郎先生の講座「楽譜のなぞ〜バッハのエディションをめぐって〜」の中で、「新バッハ全集」についてのお話がありました。 1900年に、それまでの「バッハ協会」に代わり「新バッハ協会」が設立され、バッハ音楽の普及を目的に各地でバッハ祭を開催し、没後200年の1950年には、「新バッハ全集」の刊行が計画されたとのことでした。

ちょうど講座と前後して読んだ書籍の中に、1975年に63歳で亡くなったピアニスト豊増昇氏について書かれたものがありました。その本によると、国内で「バッハの豊増」と呼ばれた豊増氏は、1949年10月から1950年12月の短期間にもかかわらず、15回にわたるバッハピアノ曲の全曲演奏会を行ったそうです。そして当時日本人では唯一の「新バッハ協会」の会員に迎えられ、1954年11月には協会本部のあるハノーファーで開催のバッハ祭で、講演と演奏を行っています。帰国後のインタビュー記事の中では、ヨーロッパで楽譜が重要視されていたとわかる一文もあり、椎名先生の講座の後だからこそ理解が深まるものでした。興味のある方はお読みになってみてはいかがでしょうか。

椎名先生の講座が今年はどんなテーマになるのか、今から楽しみです。

参考文献
『ピアノの巨人 豊増昇―「ベルリン・フィルとの初協演」「バッハ全曲連続演奏」』
 小澤征爾・小澤幹雄 編著 小澤昔ばなし研究所 2015年

東海林会長のかわら版日記(2016年12月)

朝晩はめっきり冷え込むようになり、落ち葉の絨毯が雪化粧をする日もみられます。皆様お変わりございませんか。

先日テレビドラマを見ていた折、唐突にどこか見覚えのある音楽ホールが出てきました。記憶をたどりつつ、そのまま見ていましたが、客席、そしてステージのパイプオルガンが映ったときには思わず声を出してしまいました。ロケで使用されたのは、私が三十年も前に卒業した大学の音楽ホールで、一気に懐かしさがこみ上げてきました。当時のことが次々に思い出され、ドラマはクライマックスの場面でしたが、もうそれどころではなくなってしまいました。母校というのは、いつも意識の中にあるわけではありませんが、ふとしたことで鮮明に記憶が呼び覚まされる、心の拠り所的な存在です。そこで出会った方々と過ごした数年は何物にも代えがたい大切な時間でもあります。

11月中旬、大仙市の大川西根小学校でのパイプオルガンコンサートのお手伝いに行った時のこと、門をくぐると、際立つほど色鮮やかなメタセコイアの巨木に圧倒されました。コンサートでは目を輝かせて聴いている生徒さんがたくさんいました。公立の小学校にパイプオルガンがあることの教育的効果は、計り知れない大きなものだと思います。大川西根小学校の卒業生もきっと、ふとした瞬間に、自分たちの成長を見守ったメタセコイアと、オルガンを誇らしく思い出すことでしょう。

東海林会長のかわら版日記(2016年11月)

通勤途中の銀杏が鮮やかに色づき、秋の深まりが感じられます。少しずつですが、冬支度も始まっています。

先月の椎名雄一郎先生の公開講座「楽譜のなぞ〜バッハのエディションをめぐって〜」はとても興味深い内容でした。
第1回ではバッハ時代の自筆譜、出版譜についての講義でした。本来は奏でられた瞬間に消えてしまう音楽が、「楽譜」というかたちを通して残り、300年の時を経てなお私たちに感動をもたらします。楽譜のありがたみを感じ、グレゴリオ聖歌以来、楽譜にたずさわってきた方々の情熱に感謝した次第です。
講義にあったように、2声インヴェンションの第1番の2拍目十六分音符がバッハ自身の最終稿のように三連符二つであれば、さらに美しいのは間違いないことではありますが、学習中の小学生にとっては、従来の楽譜でよかったと安心するところでしょう。しかしながら、どうしてバッハの楽曲というのはかくも美しく、かくも難しいのでしょうね。

また、先月は仕事で浜松に出かけました。仕事の会場も宿泊先も浜松駅に隣接していましたので、目の前の楽器博物館にほんのわずかの時間でしたが行ってきました。楽器博物館という場所に行ったことがないわけではありませんが、多少ではあってもオルガンを勉強していることで、過去には気付かなかったことに気付いたり、面白味を感じたり・・・それもまた新たな発見でした!
「継続は力なり」となっているかは定かではありませんが、「継続は人生を豊かにする力なり」と実感しています。

東海林会長のかわら版日記(2016年10月)

今年の中秋の名月は9月15日、秋田は好天に恵まれ、実にきれいな月が見えました。ご覧になりましたでしょうか?
店頭には新米、秋刀魚、果物など食欲をそそる食べ物が並ぶようになりましたが、この誘惑にはなかなか勝てません。先日はとうとうエアコンをつけながら鍋をつついてしまいました。
休日には果物狩りに出かけるもよし、スポーツで汗を流すもよし、美術館を巡るもよし、この時期はコンサートだけでなくたくさんの楽しみがありますね。県外まで足を運ばれる方もいらっしゃることと思います。皆様それぞれの「秋の愉しみ」を堪能し、至福のひと時をお過ごしくださいませ。

東海林会長のかわら版日記(2016年9月)

リオデジャネイロ・オリンピックではたくさんの感動をもらいました。

また、先日、北秋田市出身でベルリン在住の若手奏者、米倉森さんのクラリネットリサイタルにでかけました。トークの初々しさとエネルギッシュな演奏にすっかり魅了されました。若い方々が生き生きと活躍される姿に嬉しさを感じるのは、歳をとった証拠でしょうか。

さて、9月3日の「Let’s からだあそび」までいよいよカウントダウン。アスリートや演奏家の「自分のパフォーマンスを」という言葉の陰にある、たゆまぬ努力を考えると軽々しく使ってはいけないとは思うのですが、音楽のイメージを「からだあそび」という創造的活動を通してふくらませていく中で、どのようなパフォーマンスが生まれるのか、楽しみにしたいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2016年8月)

木々の鮮やかな緑と、濃い影とのコントラストに夏を感じます。でも、8月というのはもう秋の入口なんですよね。「葉月」といわれるのもそのあたりが由来だったでしょうか。

先日の大川西根小学校でのワークショップでは、子どもたちも楽しんでくれたことでしょう。ご協力くださった皆様に深く感謝いたします。 短い秋田の夏は様々な催しが目白押し。アトリオンのカウンターには、コンサートから「田んぼアート」鑑賞まで、たくさんのチラシが所せましと並んでいました。8月27日に第90回を迎える大曲の「全国花火競技大会」の翌週には、いよいよ国文祭メモリアルフェスティバルin AKITA「オルガン、マリンバに合わせてLet’sからだあそび」が開催されます。アトリオンのオルガンを通して、子どもたちが「表現する」ことの楽しさを身体いっぱいに感じてくれますように!

東海林会長のかわら版日記(2016年7月)

 7月とはいえ、まだまだ梅雨空が続いています。以前、「秋田の梅雨は寒いのね!」と関東から転勤してきた友人が話していたことを思い出します。主婦を悩ますこの時期を、明るく乗り切りたいものです。
先月、勤務先の短大で、1年生に向けてチャペルコンサートを開催しました。敷地内の聖堂において、歌(ソロ、三重唱、合唱)とパイプオルガン演奏、お祈りも含め40分ほどのプログラムでしたが、今年で18年目(!)になります。聖堂に響き渡る歌声とオルガンの音色に、毎年学生一人一人が何かしらを感じとってくれているように思います。パイプオルガンをアトリオンで遠くに見たことはあるものの、初めて目の前で演奏を聴いた、中には初めてオルガンを見たという学生もたくさんいます。コンサート終了後には、そばに来て様々に質問をしてくれました。
月末のミサに向けての教育的意味合いを持つ学内コンサートではありますが、オルガンに興味を持って、弾いてみたい、あるいはまた聴きたい、今度はアトリオンで聴いてみたいと思ってくれたなら、それもまた大きな成果です。今月は、秋田市のアトリオンと大仙市の大川西根小学校の両方で、夏休みオルガンワークショップが開催されます。未来の音楽家や聴き手となる子どもたちがたくさん参加し、楽しんでくれるといいですね。

 

東海林会長のかわら版日記(2016年6月)

衣替えも終え、さわやかな夏の装いが目立つようになりました。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
この度、新たに会長となりました東海林と申します。先日、倉橋前会長からお話をいただいた時には、長年勉強を続けられている方々を差し置いて、経験の浅い私が!?と驚きもしましたが、会のためにいくばくかの助けになるのであればと思い直し、お引き受けすることにしました。
年はとっていても未だ半人前ですので、倉橋前会長をはじめとする皆様方のお力もたくさんお借りしながら務めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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