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東海林会長のかわら版日記(2018年4月)

北国秋田にも春はかけ足でやってきました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。

新たな環境で生活をスタートされた方もいらっしゃることでしょう。勤務先の短大でも間もなく入学式があります。今年もまた新たな出会いがあるものと楽しみにしております。

先月のオルガン奏者養成講座の発表会には25名の方が出演され、1年間の練習や研究の成果を披露してくださいました。単に演奏技術が上達するというのではなく、椎名先生の2回にわたる講座や、香取先生の公開講座やコンサートで幅広く学んだことが、皆さんの演奏をしっかりと支えているように感じました。例年より多い受講生を、熱心にそして温かくご指導してくださった香取先生に、心より感謝申し上げます。

さて、今年度の講座の申し込みはお済みでしょうか。開講式のあとには、「かわら版の会」の総会を予定しています。お忙しいこととは存じますが、こちらへの出席もお待ちしております。

東海林会長のかわら版日記(2018年3月)

冬季オリンピック平昌大会も幕を閉じ、3月を迎えました。今年の冬は、秋田においては積雪量に比べ例年以上の厳しい寒さだったように思います。インフルエンザも終息してはいないようですので、皆様引き続き健康にはご留意くださいませ。

先月は、『こうもり』へいらした方も多かったのではないでしょうか。キャストの方々の素晴らしかったこと!そして楽しかったこと!夢見心地の3時間でした。ドレス姿の合唱団は歌声も華やかでとても素敵でした。そして来年のコンサートオペラは『ラ・ボエーム』とのことで、今から楽しみです。

『こうもり』では、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」をアトリオン少年少女合唱団が披露してくれました。ドイツ語も見事でしたが、透き通る、まさに天使の歌声に、場の空気もさっと変わったように感じられました。子どもの歌声に勝るものは何もないのかもしれません。今月21日(祝)には、アトリオン少年少女合唱団によるコンサート『サウンドオブミュージック』があります。私もほんの少しだけお手伝いをしております。お時間がありましたら、オルガン奏者養成講座の発表会だけでなく、ぜひこちらにも足をお運びください。天使の歌声に癒されること間違いなしです。

東海林会長のかわら版日記(2018年2月)

厳しい寒さが続いておりますが、皆様お変わりございませんか。

先月下旬の「最強寒波」は文字通りの威力でした。「記録的」や「○年ぶり」という言葉も毎日のようにニュースで伝えられましたが、本当に寒かったですね。八丈島での積雪という映像には驚きました。外出もためらわれるほどの荒天や冷え込みも、今月はほどほどにと願うばかりです。

以前、主人の仕事の関係で札幌に6年あまり住んでおり、子どもたちは毎日円山動物園の横を歩いて小学校に通学しておりました。この時期真冬日は当たり前ですので、周りのお子さんも皆スキーウエアの完全防備で登校し、休み時間には雪遊びも堪能していたようでした。最低気温がマイナス15度を超える日も数日ありましたが、最高気温がマイナス9度の中、「目の中が寒い」と言いながらスイミングクラブの送迎バスを楽しみに待っていた息子の姿が懐かしく思い出されます。

昨年12月、木内音楽賞授賞式の祝賀演奏会で、山田耕筰の『ペチカ』を山崎圭子さんのピアノソロで聴きました。他のどの曲も素晴らしく、もっと聴いていたいと皆さんも思われていたことでしょう。「ペチカ」はロシア式の暖炉のことで、日本では北海道のような寒い地域で導入されたのが始まりのようです。山田耕筰は、歌曲について、言葉のアクセントとメロディーが一致するよう、こだわりを持って作曲しています。『ペチカ』や『からたちの花』に私たちが魅了されるのは、北原白秋の詩の美しさと山田耕筰のメロディーが完全に融合しているからにほかなりません。さらに付け加えるならば、『ペチカ』は、当時満州で仕事に従事していた、多くの日本人の家族である子どもたちの教育のために発行された教科書に掲載された曲でした。「ペチカ」や「焼き栗」など、当時の日本とは異なる風土を反映させた、情緒あふれる詩となっています。

さて、今月は勤務先の短大が主催する音楽行事があります。2月27日(火)18:30からアトリオン音楽ホールにて、2年生の卒業研究演奏(声楽・器楽アンサンブル)とクラスごとの合唱を披露します。保育科ではありますが、音楽を大切にして地域に根ざし、歩んできた短大です。お時間のある方はどうぞお越しくださいませ。学生たちの、飾らない精一杯の演奏をお聴きいただければ幸いです。

東海林会長のかわら版日記(2018年1月)

新年あけましておめでとうございます。今年は戌年、知識を蓄え堅実に歩む一年にしたいと思っております。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年度の大きな事業である、国文祭メモリアルフェスティバルin AKITA 2017「クリスマスに奏でるおくりもの〜それぞれのイメージで創り上げる音楽〜」を先月15日に無事終えることができました。私など、ほとんど何のお役にも立てず心苦しい限りでしたが、香取先生の素晴らしい演奏はもちろんのこと、ファシリテーターを務めた5名の方々の頑張りに感動いたしました。コンサートに来場されたお客様からは、「とても楽しくもっと聴きたかった」、「勉強になりました」、「もっとたくさんの人に聴いてもらいたいコンサートでした」等のうれしいお言葉を頂戴しました。香取先生と、約半年をかけてこんなにも素敵なコンサートを創り上げてくださった方々に、あらためて感謝申し上げます。

東海林会長のかわら版日記(2017年12月)

今年も残すところわずかとなりました。この1年、たくさんの方から様々なご支援をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

10月のことですが、「秋田さきがけ」紙面において、2週にわたり「拝見この道―芸術文化へのいざない―」欄でパイプオルガンの特集記事が掲載されました。「新聞見ました!」とたくさんの方が声をかけくださいましたが、地元紙に取り上げていただいたことが、オルガンの認知度向上につながるのは嬉しいですね。

先月24日と26日には大仙市の大川西根小学校でパイプオルガンコンサートが開催されました。PTA主催の26日のコンサートでは、約100名もの地域の方々が来場し、香取先生のパイプオルガン演奏と、大仙市の「蔦バレエ研究所」に所属する生徒さんによる舞踊とのコラボレーションを堪能されました。平成2年の設置から27回目のコンサートを迎えたとのPTA会長さんのお話でしたが、音楽室のパイプオルガンを、小学校の生徒さんのみならず地域の方々も大切に思う気持ちが伝わってきました。教育の中に音楽がしっかりと根を張っている大川西根小学校は本当に素晴らしいと、感激しながら帰途につきました。

東海林会長のかわら版日記(2017年11月)

日差しの暖かさを嬉しく感じる季節になりました。今月は半ばを過ぎる頃には初雪の便りが届くことでしょう。

アトリオン音楽ホールで開催された冨田一樹さんのリサイタルには、たくさんの方がお出かけになったことと思います。本当に素晴らしかったですね。香取先生や椎名先生の洗練された演奏ともまた趣の異なる、清々しさと凛とした強さを併せ持つ演奏に感動いたしました。さらに、冨田さんに呼応するかのように鳴り響くパイプオルガンの重量感にも圧倒されました。パイプオルガンの演奏を聴くのは初めてと話していた方もいらっしゃいましたが、これを機にオルガンに興味や魅力を感じる方が増えてくださると嬉しいですね。

先日、大仙市刈和野在住の木彫り作家、佐々木操さんの作品を見せていただく機会がありました。本物そっくりの愛らしいフレンチブルドッグ、レバーを回すと絶妙に動くアゲハの幼虫、色づけは色鉛筆とおっしゃる迫力あるキツネの素材はなんと段ボール、などなど。どれも生きるものへの温かい愛情が伝わってくる作品ばかりでした。個展を開く際にはご案内をくださるという約束をいただきましたので、興味のある方はぜひご一緒に。

東海林会長のかわら版日記(2017年10月)

「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔からよく言われますが、その言葉通り、朝夕はだいぶ冷え込む日も出てきました。皆様、健康にご留意くださいませ。

秋田のプロサッカーチーム「ブラウブリッツ秋田」をご存じでしょうか。あまりサッカーに詳しくない私でも、J3で上位の成績を維持しているチームであることは知っていますし、なまはげのロゴマークも気に入っています。

以前「ブラウブリッツ秋田」の選手と小学生の交流会を見学させていただいたことがありました。屋外のグラウンドではなく屋内のホールであったため、シューズをはかず普通のソックスのまま、柔らかいボールを使った様々な遊びに子どもたちは夢中になり、大盛り上がりでした。それまでプロサッカー選手どころか、プロのスポーツ選手なども間近で見る機会もなかったのですが、日に焼けた鍛えられた体躯と、柔らかく動く足先のギャップに驚きました。足先がまるで指を閉じた手のように、しなやかに繊細に動くのです。豪快なプレーにおいて、シューズの中ではこれほど足が繊細な動きをしているとは思ってもみませんでした。

先月の特別講座「歴史の中のオルガン音楽」では、最後に椎名先生がJ.S.バッハの「小フーガ ト短調」を演奏してくださいました。先生の演奏をステージ上で聴かせていただくとは「超ラッキー」だったのですが、先生のしなやかな足の動きから、ふと「ブラウブリッツ秋田」の選手の足さばきを思い出しました。手だけでなく足も柔らかく細やかに動いているからこその美しい音であり美しい演奏なのだと気づかされました。どたどたと足を動かしている間はそれに見合った音しか出ないのは当然のことと我が身を省み、しなやかな動きで美しい音を出せるようにと、こうして目標だけはどんどん高くなっていきます。

東海林会長のかわら版日記(2017年9月)

朝夕の涼しさに秋の気配が感じられるようになりました。お盆のあわただしさが遠い昔のように思えるほどです。

9月は1日の椎名先生の講座からスタートし、30日の香取先生の公開講座でしめくくる、豪華な一ヶ月となります。その間にもピアノリサイタルや、コンチェルトも聴きに出かけますので、私にとっては後期に向けて「チャージする」月になりそうです。

7月の終わり、日本歌曲の講座を受講する機会があり出かけてきました。素晴らしい講座に感激するとともに、音楽だけではなく、人間としても自分の力不足を実感しました。まだまだ勉強することがあるというのは幸せです。老け込んではいられません。

余談ですが、この講座の帰途、日曜日の羽田発最終便を利用した折、満席の中、偶然にも同じ短大に勤務する先生と隣席になりました!お互い全く異なるジャンルの、異なるスケジュールで行動していたのにもかかわらず、です。いつも以上にあっという間の楽しいフライトが、ここ最近では一番のサプライズでした。

東海林会長のかわら版日記(2017年8月)

先月の集中豪雨の被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。また、酷暑の中、復旧に尽力されている方々もご健康にはくれぐれもご留意くださいませ。

7月24日、まだ混乱のおさまらない中ではありましたが、香取先生も無事に秋田に到着されて、恒例の大川西根小学校での夏休みワークショップを開催できましたことに安堵いたしました。子どもたちのいつも通りの笑顔と好奇心いっぱいのまなざしに、元気をもらい勇気づけられた思いがいたしました。身体表現活動から始まり、楽器による創作活動とオルガンとのコラボレーション、オルガン演奏体験など、2時間あまりではありましたが、子どもたちひとりひとりが十分に楽しんでくれたように思います。お忙しい中ご参加くださいました保護者の皆様と、学校関係者の皆様にお礼申し上げます。

東海林会長のかわら版日記(2017年7月)

我家の風除室には、愚息が学生時代に神奈川の一室で育てていたサボテンと多肉植物の鉢が20個ほど並んでいます。今春社会人となり、勤務地では育てられないために持ち帰った、いわば「置き土産」ですが、サボちゃんたち(勝手に一括りで呼んでいます)も、温暖な、しかも室内で栽培されていたところから、いきなり秋田の風除室に置かれ、さぞかしびっくりしたことでしょう。一つ一つ土から抜いて、新聞紙にくるみ、飛行機の手荷物として持ち帰ったものを枯らすわけにもいかず、今は長女がせっせと世話をしています。長女はもともと多肉植物を好み、職場に小さい鉢植えを置いているほどなので、まったく知識も興味もない母を尻目に、書籍やネットを駆使して情報を収集し、足しげくホームセンター等に通い、ついでに自分の多肉も増やし、大変だと言いながらも楽しんでいる様子がうかがえます。たかが鉢植えとはいえ、命あるものと思うといとおしく、もう少しで咲きそうな花も楽しみになります。

先月は、勤務先の短大で1年生に向けてチャペルコンサートを開催しました。敷地内の聖堂で、歌(ソロ、三重唱、合唱)とパイプオルガン演奏、お祈りも含め40分ほどのプログラムを毎年この時期に開催しています。聖堂のパイプオルガンは、コンサートホールのように温湿度の管理がなされていないため、晴れの日、雨の日、雪の日と、その年々で演奏する頃の天候、ひいてはその日の天気などでも、パイプの鳴り方や鍵盤のタッチの感覚が違うように感じることがあります。オルガンが生きていて、まるで息をしているかのようです。秋田に設置されてもう20年以上、私たちとともに四季を過ごしてきたオルガンが、毎年コンサートで演奏されることを喜び、学生たちの成長を見届けてくれているように思います。

東海林会長のかわら版日記(2017年6月)

だいぶ日が長くなりました。それもそのはず、3週間後は夏至ですね。まだ夏に向かっている途中なのに、季節の折り返し地点にきたような気がしてしまいます。5月は季節を飛び越えたような暑い日もありました。体調を崩しやすい時期でもありますから、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

5月13日には、2017年度のオルガン奏者養成講座がスタートしました。今年度の受講生は25名と大所帯ですが、香取先生のご指導のもと頑張ってまいりましょう。

また、先日は某大学主催のレクチャーコンサートに出かけてまいりました。近頃は、いろいろな大学で、社会貢献活動の意味合いも含めた生涯学習の講座を開設しています。今回のコンサートもそのような講座の一つで、リラックスした雰囲気ではありましたが、様々な年齢の方が、「音楽が好きで、学びたい」という気持ちで来られたのが伝わってきました。さて今月3日には香取先生のレクチャーコンサートがあります。多彩なプログラムだけでなく、その美しさの裏にどんなドラマがあるのか・・・。楽しみにして出かけたいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2017年5月)

アトリオン音楽ホールが完成したのは1989年でした。もう30年近く、オルガンはオルガン演奏だけでなく、様々な演奏会に常に立ち会い、見届けてきたことになります。

先日、秋田県の人口が100万人を割ったというニュースが駆け巡りましたが、今後どんなに人口が減少しようとも、アトリオンがなくならない限りは、オルガンは堂々としてそこにあります。私もいつまで弾いていられるかはわかりません。カウントダウンが始まっている自覚はありますが、それでも、もっと知りたい、もっと弾けるようになりたいとの思いで、今年度もオルガン奏者養成講座の受講の申し込みをしました。香取先生、どうぞよろしくお願いいたします。

以上、ぷち決意表明でした。

東海林会長のかわら版日記(2017年4月)

各地から花の便りが届く頃となりました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。新入学生の皆様、新たに社会人となられた方々、おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りしております。

3月のオルガン奏者養成講座の発表会も無事終わりました。初々しい演奏からさすがの演奏まで、聴きごたえのある演奏が続きました。今年は県外から受講された方が3名もいらっしゃいました。数回とはいえ、県外の講座に申し込むのは大きな決断だったかと思います。素晴らしい演奏を聴かせていただきありがとうございました。このご縁が続くことを願っております。また、今回の演奏後に県外に出られる方もいらっしゃいましたが、反対に、戻ってこられるという嬉しいお知らせもありました。来年3月の発表会を楽しみにしたいと思います。皆様、申し込みは4月7日(金)までですのでお忘れなく。

怒涛の3月を終え、ほっとする間もなく新年度がスタートしました。今年度もよろしくお願いいたします。

東海林会長のかわら版日記(2017年3月)

少しずつながら寒さも和らぎ、日差しに春の暖かみを感じる日が増えてまいりました。1月下旬からの約1か月は勤務先の短大で学生間にインフルエンザが流行し、後期試験の時期とも重なりハラハラしました。秋田県全体でも警報が出るレベルでしたので、罹患した方も多かったのではないでしょうか。終息したようではありますが、他の感染症も含め、引き続き予防に努めたいと思います。

3月は旅立ちの季節でもあります。短大でも卒業を控え、学生は期待と不安が入り混じり、私たちは喜びとともに、もう少し力になってやれたことがあったのではないかという思いが交錯します。自分を信じ、力強く前に進んでくれることを願って送り出したいと思います。

2月に比べ今月は演奏会も多く楽しみですと言いたいところですが、19日のオルガン講座終了生の発表会が終わるまでは悠長なことを考えてはいられません。数々の誘いに惑わされることなく練習にいそしむ心積もりではありますが・・・。何事も予定通りにいかないのが人生の醍醐味ですよね。

東海林会長のかわら版日記(2017年2月)

2月になり寒い日が続いておりますが、皆様お変わりございませんか。

年末年始は秋田市では雪がほとんど見られなかったものの、そこはやはり雪国、その後は遅れを取り返すかのように降った日もありました。毎朝、ちょっと緊張しながら、そっとカーテンの隙間から外の様子をうかがうのは私だけではないはずです。

もう我家に受験生はおりませんが、やはりセンター試験の前日と当日は空模様を気にしてしまいました。2月は受験シーズンでもあります。これまでの積み重ねが実を結ばれることをお祈りしております。

さて、2月末日には、勤務先の短大が主催する音楽行事があります。この時期は、通常授業のほか、試験、更には次年度の計画なども加わり、目の回るような忙しさどころか、目が回っていても走らなければならないほどの忙しさです。

2月28日(火)18:30からアトリオン音楽ホールにて、2年生の卒業研究演奏(声楽・器楽アンサンブル)とクラスごとの合唱を披露します。音楽科ではありませんが、音楽を大切にして地域に根ざし、歩んできた短大です。お時間のある方はどうぞお越しくださいませ。学生たちの、飾らない精一杯の演奏をお聴きいただければ幸いです。

東海林会長のかわら版日記(2017年1月)

新年あけましておめでとうございます。今年は酉年、輝かしい未来へ向かって羽ばたく一年でありますようお祈りしております。

昨年12月、椎名雄一郎先生の講座「楽譜のなぞ〜バッハのエディションをめぐって〜」の中で、「新バッハ全集」についてのお話がありました。 1900年に、それまでの「バッハ協会」に代わり「新バッハ協会」が設立され、バッハ音楽の普及を目的に各地でバッハ祭を開催し、没後200年の1950年には、「新バッハ全集」の刊行が計画されたとのことでした。

ちょうど講座と前後して読んだ書籍の中に、1975年に63歳で亡くなったピアニスト豊増昇氏について書かれたものがありました。その本によると、国内で「バッハの豊増」と呼ばれた豊増氏は、1949年10月から1950年12月の短期間にもかかわらず、15回にわたるバッハピアノ曲の全曲演奏会を行ったそうです。そして当時日本人では唯一の「新バッハ協会」の会員に迎えられ、1954年11月には協会本部のあるハノーファーで開催のバッハ祭で、講演と演奏を行っています。帰国後のインタビュー記事の中では、ヨーロッパで楽譜が重要視されていたとわかる一文もあり、椎名先生の講座の後だからこそ理解が深まるものでした。興味のある方はお読みになってみてはいかがでしょうか。

椎名先生の講座が今年はどんなテーマになるのか、今から楽しみです。

参考文献
『ピアノの巨人 豊増昇―「ベルリン・フィルとの初協演」「バッハ全曲連続演奏」』
 小澤征爾・小澤幹雄 編著 小澤昔ばなし研究所 2015年

東海林会長のかわら版日記(2016年12月)

朝晩はめっきり冷え込むようになり、落ち葉の絨毯が雪化粧をする日もみられます。皆様お変わりございませんか。

先日テレビドラマを見ていた折、唐突にどこか見覚えのある音楽ホールが出てきました。記憶をたどりつつ、そのまま見ていましたが、客席、そしてステージのパイプオルガンが映ったときには思わず声を出してしまいました。ロケで使用されたのは、私が三十年も前に卒業した大学の音楽ホールで、一気に懐かしさがこみ上げてきました。当時のことが次々に思い出され、ドラマはクライマックスの場面でしたが、もうそれどころではなくなってしまいました。母校というのは、いつも意識の中にあるわけではありませんが、ふとしたことで鮮明に記憶が呼び覚まされる、心の拠り所的な存在です。そこで出会った方々と過ごした数年は何物にも代えがたい大切な時間でもあります。

11月中旬、大仙市の大川西根小学校でのパイプオルガンコンサートのお手伝いに行った時のこと、門をくぐると、際立つほど色鮮やかなメタセコイアの巨木に圧倒されました。コンサートでは目を輝かせて聴いている生徒さんがたくさんいました。公立の小学校にパイプオルガンがあることの教育的効果は、計り知れない大きなものだと思います。大川西根小学校の卒業生もきっと、ふとした瞬間に、自分たちの成長を見守ったメタセコイアと、オルガンを誇らしく思い出すことでしょう。

東海林会長のかわら版日記(2016年11月)

通勤途中の銀杏が鮮やかに色づき、秋の深まりが感じられます。少しずつですが、冬支度も始まっています。

先月の椎名雄一郎先生の公開講座「楽譜のなぞ〜バッハのエディションをめぐって〜」はとても興味深い内容でした。
第1回ではバッハ時代の自筆譜、出版譜についての講義でした。本来は奏でられた瞬間に消えてしまう音楽が、「楽譜」というかたちを通して残り、300年の時を経てなお私たちに感動をもたらします。楽譜のありがたみを感じ、グレゴリオ聖歌以来、楽譜にたずさわってきた方々の情熱に感謝した次第です。
講義にあったように、2声インヴェンションの第1番の2拍目十六分音符がバッハ自身の最終稿のように三連符二つであれば、さらに美しいのは間違いないことではありますが、学習中の小学生にとっては、従来の楽譜でよかったと安心するところでしょう。しかしながら、どうしてバッハの楽曲というのはかくも美しく、かくも難しいのでしょうね。

また、先月は仕事で浜松に出かけました。仕事の会場も宿泊先も浜松駅に隣接していましたので、目の前の楽器博物館にほんのわずかの時間でしたが行ってきました。楽器博物館という場所に行ったことがないわけではありませんが、多少ではあってもオルガンを勉強していることで、過去には気付かなかったことに気付いたり、面白味を感じたり・・・それもまた新たな発見でした!
「継続は力なり」となっているかは定かではありませんが、「継続は人生を豊かにする力なり」と実感しています。

東海林会長のかわら版日記(2016年10月)

今年の中秋の名月は9月15日、秋田は好天に恵まれ、実にきれいな月が見えました。ご覧になりましたでしょうか?
店頭には新米、秋刀魚、果物など食欲をそそる食べ物が並ぶようになりましたが、この誘惑にはなかなか勝てません。先日はとうとうエアコンをつけながら鍋をつついてしまいました。
休日には果物狩りに出かけるもよし、スポーツで汗を流すもよし、美術館を巡るもよし、この時期はコンサートだけでなくたくさんの楽しみがありますね。県外まで足を運ばれる方もいらっしゃることと思います。皆様それぞれの「秋の愉しみ」を堪能し、至福のひと時をお過ごしくださいませ。

東海林会長のかわら版日記(2016年9月)

リオデジャネイロ・オリンピックではたくさんの感動をもらいました。

また、先日、北秋田市出身でベルリン在住の若手奏者、米倉森さんのクラリネットリサイタルにでかけました。トークの初々しさとエネルギッシュな演奏にすっかり魅了されました。若い方々が生き生きと活躍される姿に嬉しさを感じるのは、歳をとった証拠でしょうか。

さて、9月3日の「Let’s からだあそび」までいよいよカウントダウン。アスリートや演奏家の「自分のパフォーマンスを」という言葉の陰にある、たゆまぬ努力を考えると軽々しく使ってはいけないとは思うのですが、音楽のイメージを「からだあそび」という創造的活動を通してふくらませていく中で、どのようなパフォーマンスが生まれるのか、楽しみにしたいと思います。

東海林会長のかわら版日記(2016年8月)

木々の鮮やかな緑と、濃い影とのコントラストに夏を感じます。でも、8月というのはもう秋の入口なんですよね。「葉月」といわれるのもそのあたりが由来だったでしょうか。

先日の大川西根小学校でのワークショップでは、子どもたちも楽しんでくれたことでしょう。ご協力くださった皆様に深く感謝いたします。 短い秋田の夏は様々な催しが目白押し。アトリオンのカウンターには、コンサートから「田んぼアート」鑑賞まで、たくさんのチラシが所せましと並んでいました。8月27日に第90回を迎える大曲の「全国花火競技大会」の翌週には、いよいよ国文祭メモリアルフェスティバルin AKITA「オルガン、マリンバに合わせてLet’sからだあそび」が開催されます。アトリオンのオルガンを通して、子どもたちが「表現する」ことの楽しさを身体いっぱいに感じてくれますように!

東海林会長のかわら版日記(2016年7月)

 7月とはいえ、まだまだ梅雨空が続いています。以前、「秋田の梅雨は寒いのね!」と関東から転勤してきた友人が話していたことを思い出します。主婦を悩ますこの時期を、明るく乗り切りたいものです。
先月、勤務先の短大で、1年生に向けてチャペルコンサートを開催しました。敷地内の聖堂において、歌(ソロ、三重唱、合唱)とパイプオルガン演奏、お祈りも含め40分ほどのプログラムでしたが、今年で18年目(!)になります。聖堂に響き渡る歌声とオルガンの音色に、毎年学生一人一人が何かしらを感じとってくれているように思います。パイプオルガンをアトリオンで遠くに見たことはあるものの、初めて目の前で演奏を聴いた、中には初めてオルガンを見たという学生もたくさんいます。コンサート終了後には、そばに来て様々に質問をしてくれました。
月末のミサに向けての教育的意味合いを持つ学内コンサートではありますが、オルガンに興味を持って、弾いてみたい、あるいはまた聴きたい、今度はアトリオンで聴いてみたいと思ってくれたなら、それもまた大きな成果です。今月は、秋田市のアトリオンと大仙市の大川西根小学校の両方で、夏休みオルガンワークショップが開催されます。未来の音楽家や聴き手となる子どもたちがたくさん参加し、楽しんでくれるといいですね。

 

東海林会長のかわら版日記(2016年6月)

衣替えも終え、さわやかな夏の装いが目立つようになりました。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
この度、新たに会長となりました東海林と申します。先日、倉橋前会長からお話をいただいた時には、長年勉強を続けられている方々を差し置いて、経験の浅い私が!?と驚きもしましたが、会のためにいくばくかの助けになるのであればと思い直し、お引き受けすることにしました。
年はとっていても未だ半人前ですので、倉橋前会長をはじめとする皆様方のお力もたくさんお借りしながら務めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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